期待不安の未来がすぐそこに
こんばんわ、ヴェンデッタです。
一応昨日の続きですが、読まなくても問題ないです。
・ENTUM登場と様々な不安
さて杞憂しまくりなこの見出しから始まるわけですが、私はこのENTUM登場時にはもう「スゴい!」の一言を発してそれはもうウキウキでした。
ミライアカリの運営会社(株式会社DUO)がノウハウと環境を使ってVTuberをサポートしてくれるんですよ?期待しかないと思うのは当然ですよ
その後にふと考えて「これは大丈夫なのかなぁ・・・」と思ったことを色々書いていきます。
ENTUM自体のこともそうですが、VTuberを取り巻く環境が変わっていくという点でも色々とです、ハイ。
・「引き抜き」があったという事実
Uka`s room より
地味にモデルが更新されてるのスゴいですよね
さて、私がENTUM所属VTuberのメンバーの中で注目したのは「届木ウカ」と「もちひよこ」って話は前回の記事でもしました。
その中で、ウカ様の動画内であった上の台詞を見る限り個人勢のVTuberで引き抜きの話が水面下で行われていたということに驚いています。
いや引き抜き自体は普通なんでしょうけど、今までのVTuber事務所っぽいところが大体事務所内で新人をデビューさせていくスタイルを取っていたので、盲点だったなぁと思ってしまったのです。
他にも声を掛けられていたっぽいVTuberの方はTwitterの方でチラホラそれっぽいことをつぶやいていましたね。
確かにある程度知名度が高まったVTuberを引き抜いて所属させる方が一からデビューさせるよりは確実に事務所の名前が広まるしイメージも良いようにとらえられると思われます。(引き抜いた方がよっぽど悪名高い方というパターンを除いてですが)
しかし今回のような引き抜きが容認していく流れが出来たということは後発の事務所も同じ手段を取っていく可能性があるということです。
そうした場合に起きるのがVTuberの「取り合い」、まだまだそこまでする可能性があるわけではありませんがもしそうなったらどんなことになるのか、ここからは私の知らない大人の世界なので私には分かりません。
・個人が看板を背負う変化
さて、事務所所属発表の後にこんなツイートが流れていました。
オーディションは、自力でVtuberになることが出来ない(モデルが作れない、絵が描けない)子供のための救済措置だと思っています。
— 届木ウカ/バーチャル美少年Youtuber (@todoki_uka) 2018年4月10日
ですが募集要項は完全に寝耳ofウォーターだったので対応が遅れたことについては否定しません。ご不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。
一見すると「自力でVTuberになれないやつはガキ」としか捉えられないこのツイート。
私自身無能の化身のような人間ですが、にじさんじのオーディションにチャレンジした過去がある関係で結構な勢いでボルテージが上がっていくのを感じました。
その後に一応弁明をしております。
「あなたがオーディションという選民システムに関与するなんて見損ないました。誰もが平等なVtuberの世界が理想じゃなかったんですか?」というメッセが届いたのでそれへの返答です。子供のくだりは、僕が1000歳なのでUka's roomでは100歳以下のファンは皆子供という意味で普段から使っていた呼称です
— 届木ウカ/バーチャル美少年Youtuber (@todoki_uka) 2018年4月11日
つまり子供の呼称は「キズナー」や「シロ組さん」のようなファンの呼称だったってオチで別にオーディションで選ばれたようなヤツにどうのこうの言いたいわけではなかったようです、1000才のウカ様から見れば人類なんて子供みたいなものだから子供だそうな。
ですが、「ENTUMの看板を背負っている」という状態でのこのツイートは流石に誤解を招きに招きました。
少し話は変わりますがニュースなんかでもたまにやってる役員の不祥事、この手のニュースで不祥事を起こした役員を切って終わりなんて話はないですよね?
その会社に所属している人間がなんらかのことをやらかすと会社全体のイメージダウンにつながるのです、たとえその人だけが問題だったとしてもこれは免れません。
これを事務所に置き換えれば分かりやすいでしょう。
事務所に所属しているVTuberが身勝手な発言をして事務所へのイメージを貶めてしまうという事態は必ず今後起きることでしょう。
今までは「まぁそういう人だし」で済まされたものが「この事務所に所属してるヤツはどうもイカンなぁ」 に置き換わっていくような形でです。
恐らく現状個人でVTuberをしている方は今まで事務所に所属してイメージを意識するなんて経験があった方は少ないと思います。
そんな人たちが引き抜きで事務所に所属して、のちにツイートが引き金になって事務所ごと炎上騒ぎなんて事が起きる可能性は十分にあると思います。
というか、渋谷ハジメ君がそこらへんやらかしてましたね。
あんな感じに個人の範疇に収まればいいのですが、「にじさんじ」の名前にダメージが起きるような事態に発展したりしたら・・・
・事務所格差
今後起きるであろう事務所格差は深刻なものになる可能性を秘めています。
誰がどの事務所に所属しているか、事務所に所属しているしていないか、サポートやネームバリューの違い。
そこから発生する「〇〇〇って事務所に入っているとこ以外はクソ!」だとか「✕✕✕って事務所に入っているヤツはもれなくゴミ!事務所潰れろ!」のような煽りあい。
そして実際のサポート格差で隣の芝生は青く見えるどころか実際青いなんて状況が生まれていく可能性は十分あるわけで、(経営方針や理念も関わるとはいえ)そこでVTuberが所属する事務所を決めていくということを考えると事務所自体をターゲットにした煽りなんてことも起きかねないのです。
今現状だとENTUMとにじさんじが引き合いに出されるんじゃないでしょうか?
機材提供や雑務処理を含めたサポート、ミライアカリをここまで育て上げたノウハウと人材資金含めた十分な環境、そしてそのミライアカリが所属するENTUM。
界隈での知名度は抜群ではあるが、現状のサポートはiphoneの支給ぐらいで現状ハリボテに近い状態の運営、ベンチャー故にノウハウや人材資金含めた資本が足りていない印象のにじさんじ。
こんな感じに両者を天秤にかけてみればわかるんじゃないでしょうか?
こんな感じに分かりやすく格差があると、人間は優れた方に目が行きやすいし劣るものにはそっぽを向けたくなるものです。
そして長いものに巻かれたがる人や勝ち馬に便乗したがる人はそういうものを見てマウントを取りたくなってしまうのです。
今現状は正統派でスケールがデカいENTUMがVTuber全体を引っ張っていくぜ!って風潮のようですが、今後同じスケールの事務所が台頭してきた場合どうなるのか。
バーチャライズ?引き合いに出すのもおこがましいですよアレは・・・。
・番外、にじさんじの行く末は何処
さて、上で私が引き合いに出してしまった「にじさんじ」。
今現状VTuberアプリの方ではカバー社のhololiveに先手を打たれ、ENTUMにサポート面ネームバリュー共に大きく差を作られてしまってしまっています。
この現状を打破するためにどう動くべきなのでしょうか?
私がざっくり考えて出たのがこんな考え
・アプリ開発を推し進めてライバーのアバターのアップデートを行う
現状劣化FaceRigなアプリをアップデートしてライバーの放送の質を上げるという点。
というか元々のにじさんじライバーの存在意義は「にじさんじアプリの宣伝」な筈だったと思うんですけど、確か方針変えたんでしたっけ?
そうか否かに関わらず、ライバーのアバターの質をよくしていく姿勢を見せるだけでもライバーのモチベーションも視聴者から見たいちからの印象も良くなるものと思います。
・従業員の増員とライバーへのサポート強化
これは急務だと感じます。
各ライバーが自分で自分をマネジメントしている現状だとカバーしきれない点が出てくるのは当然でしょう。
そこらへんは最近の静凛の放送の中でちょっとボヤいていたようですね。
学生ベンチャーにそこまで要求するのかという話なんですが、今後大きくしていきたい事業であるならここは見過ごせないポイントであるのは間違いないです。
ちなみにうちの職場には今事務員にあたるポジションの人がいません。
そうなると給料計算のような各種事務処理などをするのが上級職になっていきます。
ただでさえ手一杯なのにそこに事務処理まで回るとなるとマンパワー不足で爆発を起こします。
いちからもこうなってしまいそうで心配です。
・競合せずに、共存の道を目指す
これはifの話ですが、規模に対してノウハウも開発力もないのであればいっそのこと他社との協力で開発やサポート強化を目指していくというのもアリなんじゃないかと思います。
例えばhololiveのカバー社と組んでにじさんじキャラの3D化やフェイスキャプチャのアップデートを目指したりなんかしたら面白いですよね?
問題はその開発面などのノウハウを持った他社がそれに応じるかどうかってところですが。
いかがでしたでしょうか?
こうして新しい試みがどんどん出てきてしかも夢があるなんて素敵って感じなんですけど、どんどん進みすぎちゃって問題を解決できずに肥大化して取り返しがつかないなんてことにはならないでもらいたいですね。
そしてにじさんじは分かりやすいライバルが台頭してきている現状を見てどう動くのかが見ものです。
一期生の知名度にかまけて足元が緩いまま突っ走るのか、それとも一度立ち止まって地面を踏み固めてから挑んでいくのか。
期待不安の未来がもう動き出しているようです。
以上、ヴェンデッタでした。