GWも終わるし「We are Vertual」を聴かないか?
こんばんわ、ヴェンデッタです。
年号も変わって4月も終わって・・・って考えると時の流れって言うのは案外早いもんだと感じます。
しかしながら10連休なんて嬉しいもんですね、まぁ何もすることなかった・・・というか「何もする気が起きなかった」って感じでダラダラしてましたけど。
・ミソシタの2ndアルバム
数あるVTuberの中でも異質であり独自のスタンスを確立しているVTuber「ミソシタ」、彼の2ndアルバムが4/17に発売されました。
前作以上に豪華なゲストを迎えての「全曲アンセム」と豪語する全10曲のアルバムは前作よりも深くミソシタの世界観価値観に触れることが出来る1枚に仕上がっております。
今回はこの2ndアルバムの感想のお話です。
正直、私のポギャブラリーではこの1枚を表現することは出来ないでしょう、なのでまだ買っていない方は是非とも買って頂きたい思います。
・これは「闇へ向かう途中の同志たち」への言葉
前作のアルバム「ミソシタ」がミソシタやポエムコアへの入り口であるとしたら今作は「闇へ向かう同志たち」へ綴られたようなリリックが目立つように感じます。
ミソシタの指す闇は具体的に何を指すのかは分かりません、あまりにも漠然として誰もかれも持っていながら同じものが存在せず、無意識に見ないようにしていながらも間違いなく自身に影響を与えていく存在。
それと向かい合い自身の闇とどう向かい合っていくのか、対峙するのかそれとも和解していくのか。
自身の闇と向き合う中で道半ばで倒れていく同志たち、そんな同士たちへ向けてのリリックが目立つように感じます。
創作活動の括りだけでなく生きていく中で感じる無力感や絶望、創作とは無縁の人々へもきっと刺さる言葉がある、今作は前作よりも深く踏み込んだ1枚なようにも感じます。
音楽的な部分でもミソシタのメインである「ニュースクールポエムコア」だけでなくBOOL時代の「オールドスクールポエムコア」をリバイバルさせたり、よりヒップホップやEDMに寄せた楽曲であったりロックチューンであったりと、自身をを昇華しながらゲストの持ち味を生かしてポエムコアの可能性を拡張させている挑戦的な面もあるまさに「進化した」1枚と言えるんじゃないでしょうか。
・バーチャル男
前作は特典映像に「未公開動画100本」を付けたミソシタ、今作はなんと「自主制作映画1本」を特典に付けました。
内容に関してのネタバレは避けますが、個人的な感想を言うなら「これをマジで映画館で流したんだ・・・」と言ったところ。
リアルパートで基本的に映ってるのは中年のおっさん、バーチャルパートはいつものミソシタ的な映像、終始「?」が浮かんだまま見ていました。
というかポニーキャニオンもなんやかんや協力しているし本当に大人たちの悪ふざけを見せられているようでした、途中でポニーキャニオンのロゴが映った時に「おぉ・・・マジで協力してるんだ・・・」と思いました。
ちなみに台本はほぼ存在しておらず、役者さんのアドリブで成り立っているような映画なんだそうです、正気ではないですね・・・。
ですがラストシーンを経て見終わった時に妙に納得した自分が居ました、これは映画ではなくポエムコアなんだろうなぁとしみじみ感じながらエンドロールを見送っていました。
でも傑作かどうかと言われたら間違いなくクソです、普通の人はこれを見るならアベンジャーズとか見ると思います。
ですがこれがポエムコア、ミソシタという存在の表現する世界観なのです。
・満点のパラレル
バーチャル男の主題歌でもあり、今作の中でもいい意味で一番衝撃を受けた楽曲です。
「Real Vertual Life Death~」の部分がP.T.Pでこんな曲あったよなぁと思いながら聴いていたらそのリリックにしてやられました。
経験の有無関係なしに創作活動触れたことがあるなら感じたことがあるであろう黒い感情、それの正体と本質を突いたパンチラインにハッとさせられました。
そしてこの曲の後に「余は儚いが同じ時生きてる魂をレンダリングする者達」に繋がるのが本当にヤバいです。
まさに激励、闇を否定せずそれでいて闇に向かおうとする同志たちを鼓舞する、そんな曲なんだと思います。
前に書いたミソシタの記事でも書きましたが、こんなレビューには何も価値もありません。
それはこの感想が私の感じたミソシタ観でしかなく、他の方が聴いても同じところでミソシタが刺さるとは思えないからです。
是非とも聞いてください、間違いなく損はさせません。
GWが終わり、陰鬱であろうみなさんに何となく「まぁ適当に生きてやるか」ぐらいの感覚を思い浮かべるのに十分な捻くれたパワーがこの1枚には存在するハズです。
以上、ヴェンデッタでした。