こんな今だから「ミソシタ」を聞いてくれないか?
こんばんわ、ヴェンデッタです。
まだ未開封ですが、Vティークの方が届きました。
時間が出来たらじっくり読もうと思います、明日にでもゆっくり読みたいですね。
・ミソシタのアルバムが出ました
ついに出ました、ミソシタのアルバム。
全10曲でYoutubeで公開されてる6曲を含めます。
今なら「ミソシタステッカー」と「未公開動画100本」が付いてきます。
100本ってタイトルではなくYoutubeで公開しているポエム朗読のような動画が100本分の1時間40分ほど収録されたDVDが付いてきます。
この超ボリュームで2000円はハイパーお買い得なんで皆さんも是非買ってくださいいやマジで。
今日はミソシタの話です。
・その言葉は闇を持つすべての者たちへ
ミッドナイト・ファイティングブリーフより
バーチャルyoutuber ポエムコア『ミソシタ#9』ミッドナイト・ファイティングブリーフ - YouTube
ミソシタのリリックから伝わるものは「コンプレックスじみたこじれた自意識」が強くあると思います。
報われなかった自分、ほの暗い灰色の日常、個室ビデオと自己の闇の解放、スケベと革命。
ミソシタが奏でるポエムコアと呼ばれるジャンルの楽曲たち、そのすべてにミソシタ自身を表現しているリリックが散りばめられています。
そして散りばめられたミソシタの一つ一つは飾ることなく等身大のミソシタがつまっているのです。
その等身大のミソシタの言葉は、闇を抱えて生きる人たちに何か引っかかるところが間違いなくあるはずです。
現実に対する鬱憤や苛立ち、創作者としての憂鬱、その闇に対するアンサー。
頭で理解すると同時に本能で共感出来る、ミソシタの歌うポエムコアにはそういう要素があるのです。
・ただの狂人ではなく、本質を見た上でふざけている思想家なのか
地下二階のレジスタンスより
『ミソシタ#23』地下二階のレジスタンス feat. world's end girlfriend - YouTube
ポエムコア以外のポエム朗読の動画を見ると、ナチュラルにふざけてるようにも見えるし妙に本質を突いたポエムだったりと見た人を困惑させるような動画ばかりです。
だが一貫して「闇」「スケベ」「お笑い」な要素を貫いているのが分かると思います。
ミソシタのプロデューサーの「BOOL」の時代からそのスタンスは崩さすに続けている辺り、BOOL氏が提唱していた「おもしろダークネス」という考えが核にあるというのが感じられるんじゃないでしょうか。
じゃあミソシタは色物の狂人なのか?と思うところですが、各種音楽サイトが行ったミソシタへのインタビューを読めばそんなことはないということが読み取れます。
現実をよく見ているからこその価値観、そしてバーチャルに対する概念としての可能性。
冷静に見ているのだからこそ、このリリックやセンスが生まれるのでしょう。
・・・やっぱ全力でふざけてるだけなのかもしれないですが。
・闇ヲ疾走ル
闇ヲ走ルより
BOOL「闇ヲ走ル」 (Lyric Video) from "OMOSHIRO DARKNESS" - YouTube
個人的な話ですが、ミソシタの楽曲も大好きなんですがBOOL時代のこの「闇ヲ走ル」も好きです。
私がポエムコアというのがどういうものかどういうものか理解できたある意味私にとってのポエムコアの源流みたいな楽曲です。
ポエムコアとは何か、そんなストレートな疑問の答えが詰まった曲です。
これを聞いたうえでミソシタ楽曲に触れると、最初に受けた印象とは違ったものを得られるんじゃないでしょうか?
是非皆さんも聞いてもらいたいです。
・ヘンリー・ダーガー
バーチャルyoutuber ポエムコア『ミソシタ#14』ヘンリー・ダーガー - YouTube
ミソシタがポエムコアのテーマにしたこのヘンリー・ダーガー。
「非現実の王国で」というタイトルの映画の元となった小説を書いた小説家。
60年に渡る長い歳月の中清掃員の仕事をこなしながら延々と「戦争で戦う少女たち」の小説を書き続けたまさにミスターポエムコア。
謎が多く、そもそも人と関わる機会がない人物だった彼がなぜそこまでしてその小説に没頭したのかは定かではありません、ですが間違いなく「自分の為の王国」だったはずです。
自分がメインで登場するという闇、その題材が少女たちというスケベ心(ふたなりやリョナの要素があるらしい)、そしてその小説を引きこもり延々と書き続けるという行為。
先の闇ヲ走ルとはまた違うポエムコアのアーキタイプがこれなんじゃないでしょうか?
・このクソッタレな現実だからこそ
我闇ナリより
『ミソシタ#21』我闇ナリ feat. arai tasuku - YouTube
現実はクソッタレ、どこを切っても同じような切り口の延長な金太郎飴のような世界が広がってるクソゴミのゲロッカスだと思います。
ですが私たちは現実に生きている以上そのクソッタレと対峙して生きていかなくてはならないのです。
冗談みたいじゃないですか?何が好きでこんなゴミと付き合って生きていかなければいけないのでしょうか?
逃げたいです、ええ逃げたいですよ。
しかしながら現実に生きている以上逃げ場なんてないし、逃げたところで結局それに向き合うタイミングを先延ばししているだけなんです。
ミソシタのリリックはそんな私の心を鷲掴みしてしまったのです、がっちりつかんで芯に食い込んでくるのです。
「きっとなんとかなる!」みたいなチープな言葉で励ましてくるなんてことはせずに、「自意識を尖らせ続けろ」と唱え続けるそのフレーズにインパクトを受けたのです。
そして最高にクリティカルだったのが「我闇ナリ」の歌詞のフレーズ。
初期衝動の死んだ夜に生まれた ずっと消えないこの苛立
負けやしない 我闇なり 闇から闇 渡り続ける旅
今まで生きていた中で抱いてきた心の中の焦燥感のようなものの正体が分かったような気がしました。
ずっと何かになりたいと、何かをしたいと思っていました。
そこから足が動かないまま死んだように生きてきました。
しかしその焦燥感は小さいながらもずっと胸の奥をチリチリと焼き続けていました。
ですが、結局何がしたいのか何になりたいのかわからないままずっとこのまま生きていくのだと思ってしまいました。
その時に、きっと私は死んだのでしょう。
何故このフレーズでこの焦燥感を思い出せたのかは分かりませんが、本当に目が覚めた気分になりました。
私も自意識を研ぎ続けましょう、己を高めるのではなく徹底的に追及していきましょう。
そう、そう思ったのです。
いかがでしたでしょうか?
長々と書きましたが
こんなダラダラと書いたこの感想文にはなんの意味もないです
みなさんの生きてきた価値観に間違いなくヒットするような楽曲ばかりなのは間違いないです。
そして私のこの感想は私の価値観で見たミソシタであるわけで、皆さんの価値観のミソシタではないのです。
絶対に損はさせません!是非聞いてみてください!
特に今VTuberの引退者が続出しているらしいですが、そんなみなさんにこそミソシタは響いてくるハズです。
四の五の言わずにいいから聞け!いいね!
以上、ヴェンデッタでした。