一年経ちました、ただそれだけです
こんばんわ、ヴェンデッタです。
3/18日にこのブログを立ち上げて1年が経ちました、ダラダラと続けてきましたが感慨深いものですね。
そんなわけで一周年記念っぽい話をしようと思います。
・VTuber界隈見てきてどうだった?
文化が形成されて大きくなっていく様をリアルタイムで見てきたのは今までになかったので面白いものが見れたと思います。
立ち上がりこそかなり小さいものでしたか火が付いた瞬間に一気に膨れ上がったような感じで規模が大きくなっていくのがよくわかりました。
まぁ現状は生主とYoutuber界隈を掛け合わせたようなイメージでニコニコの歴史をなぞっているような流れ方してますが。
私個人としては生主云々はそこまで気にはしてないですし、どっちかと言えばそれを楽しんでもいます。
ただそれが主体になってくるのはまた別の話で「Youtuberとしてどうなの?」とか「新規が入り辛い風潮作ってない?」とか「他に割く時間が削られて流動層が減る」とか色々言われる切り口になるわけで、私自身もYoutubeの登録してあるチャンネルが赤丸だらけになってる様をみて何回苦笑いを浮かべたか分かりません。
この辺りの話題は何度も出てはヤバいヤバいと警笛を鳴らしまくってなお止まらずにここまで来た経緯があるのでもう今更って感じがしますけどね、もうどうとでもなれです。
・自分の中に変化があった?
元々私自身SNSを一切やらないタイプの人間でもっぱら2ch等の匿名掲示板に居るようなタイプでした。
そんな私がなんでこんなブログを立ち上げたのかというと、VTuberに触れていくにつれて「自己発信」というものに興味が出てきたからというのが大きいんだと思います。
その自己発信の部分がデカくなっているからにじさんじに3回エンタム1回ZIG1回オーディションに投稿してるのかもしれませんね。
ただのインターネットの雑踏から「ヴェンデッタ」の名前でこのネット世界での自己を確立させたのは自分でも驚きでした、自分自身モブみたいな存在だということは重々承知ですし、自己評価だけでなく実際の企業からの評価もオーディションに落ちてるという点で見れば妥当なんじゃないでしょうか。
ただ他のVTuberが動画や生放送で自分の好きなものを語ったり特技を披露したりして人気を得ていく様は「俺もやりたい!」って気持ちにさせてくれました、まぁ環境等々が一切なかったので実際に手を付けるまでには至らなかったんですけど。
あとはVTuberやそれにまつわる様々な人の考えや活動を見て間違いなく自分の中の考えが変わっていったのは感じてます。
価値観や事柄に対する考え方はもちろんクリエイターが抱える苦悩や問題、人気商売の光と闇などなど今まで見ようとしなければ見れなかった様々なものを見てきてその上で自分の意見を持つことをためらわなくなったと思います。
それが間違っているのかどうかは私自身からは分からないです、ですが様々な考えを自分の脳ミソで咀嚼して味わってその上で吐き出した己の意見というのは唯一無二の貴重なものなんだと私は思います。
・VTuberと音楽
去年の年末年始のVTuber音楽イベントのラッシュから「次は音楽系VTuberが来る」みたいな風潮がありました。
実際に年明けからの大型新人は音楽推しなところが強いように感じます。
ただ「VTuberでわざわざ音楽をやる意味とは?」と言われると唸るところがあります。
「純粋な音楽で注目されなかったヤツがVTuberに逃げてるだけで、VTuberとしての評価が混ざってて純粋な音楽で評価されてないんじゃないの?」なんて意見もあります。
まぁそもそも人に見られるというのは創作に置いて重要な要素なんでそれ目当てでVTuberに手を出してみるというのも宣伝としてはアリですが、それで得た人気は純粋な音楽によるものかどうかといったらイマイチなところがあります。
「キャラクターが楽曲作ってるところに意味があるんだよ」みたいなVTuber的楽しみ方ではなく純粋な音楽での価値の話で、誰が書いた曲なのか抜きにして聞いた時の評価はどうなるのか、みたいな。
外部の評価となるとそういう話に繋がりそうですね、怖い話ですが。
そんなわけで私からは「言い訳に使えそうな話」を一つ。
私はゲームセンターの音楽ゲームを昔プレイしていて、そのつながりで同人で曲を出してるアーティストを追ってた時期がありました。
その中の一人であるDJテクノウチが個人的にお気に入りで、彼が出版していた音楽本の「読む音楽」は数回読み返すほど読み込んでいました、大分昔の話なので完璧に覚えてるわけではありませんが。
この本自体音楽の楽しみ方というのは音を聞くだけじゃないという大テーマを元に筆者が人生で見聞きして来たことを述べながらそれに基づき構築した音楽の音を聞く以外の楽しみ方や考え方を書き綴っている、そんな本です。
その中で語られていた「音楽以外の音楽」という考え方はオタクカルチャーに噛り付いているであろう読者の方々なら大部分で同感出来る話だと私は思います。
元々オムニバスの意味すら知らなかった音楽無知のテクノウチ氏がその考えに至るまでには「テクノ初心者がテクノ漁るなら歴史的名曲漁った方が効率いい」という実に捻くれた考え方を元に様々な音楽本(ディスクガイドetc)を読み漁った結果「音楽本の紹介文から掻き立てられる想像の音楽だけでメッチャわくわくしてた時期があった」という大分極まった話からで、そのエピソードから「これはもう読む音楽だ!」とタイトル回収するところから始まる考え方です。
そもそも純粋な音楽の評価というのは「本当にそこで鳴ってる音を評価する」というのが一番ピュアな評価であるわけで、今現状で世界に溢れている音楽にはジャンル、ジャケット、アーティストのイメージ等々の「音楽以外の要素」がその楽曲を飾っている以上は純粋な音楽の評価というのは難しいでしょう。
音楽以外の要素というのも勿論楽曲を示す上で必要不可欠な要素ですが、それらをすべて差し引いてただのmp3ファイルの羅列で楽曲を垂れ流した時に音楽の評価というのはどうなるのか・・・という話ではなく、テクノウチ氏は「東方アレンジ」を例に挙げてこれを説明していました。
東方アレンジは東方project内で流れているゲーム音楽のアレンジ楽曲であり、完全な二次創作です。
その東方アレンジのCDが試聴一切なしでも発売前に全曲公開してる状態でも売れるのは何故かということに対して述べたのはCDのジャケットであったり東方の二次創作だからという理由だったりという「音楽以外の要素」でファンは買ってるのではないかという見方が本の中では書かれています。
「そら東方ファンなら東方って理由でアレンジCD買うのは普通じゃね」とも思いますが、その東方という部分が純粋な音楽以外の理由で音楽CDを買う理由であり、純粋な音楽の要素が薄くてもこれは音楽を楽しんでいると言えるのではないか?というのがテクノウチ氏の考え方です、メッチャ極端な考え方ですが音楽以外の音楽を現すいい例えだと思います。
音楽系VTuberをやる意味をこの考え方に当てはめるならVTuberという要素も音楽以外の音楽として楽曲に装飾されるものではないでしょうか?
ジャケットやアーティストとなどの情報、soundhorizonのような世界観売り、その中に楽曲を飾る要素としてVTuberが含まれると考えてもいいのではないでしょうか、大分言い訳臭いですが。
もちろん純粋な音楽の評価というのは薄れてしまいますが、その楽曲を飾る要素としてのVTuberという考え方は考え方としてはいいんじゃないかと思います。
どこかの記事でも書きましたが、私はこのVTuberというコンテンツに他界隈の失敗した経験を活かしていい文化にしていこうという風潮に期待していました。
少なくとも去年の2月ごろにはそういう風潮があったのを覚えています。
ですが一年経って今までの出来事を振り返ってみれば案外他の界隈でも起きてたことが普通に起きてるという状況が出来上がっているのを見ると、結局人間集まったら起きることは起きるものなんだろうなぁと思うところです。
バーチャルであっても結局人が作り上げたもの、結局人に関わっているのであれば人によって起こりうる問題も出てくるものなんでしょう、まぁ当然と言えば当然なんでしょうけど。
そのうち完全なAIでVTuber始めてみたとか来ればまた話が変わってきそうですが、まだ先の話でしょうね。
大手の上の人間なんかはVTuberという可能性に大いに期待しているなんて話をよくするのですが、私個人としては過度に期待すると肩透かし食らうとも思います。
「俺たちはスゲーことやってる!!!」と大声で言いまわって持ち上げていざ蓋を開けたらこんなもんかと思われやすい、そういう状態なんだと思います。
だからこの先大きくなるであろうことは間違いないとして中身に関しては期待しないでいこうと思います、まぁ勝手に期待してなんだコイツって感じですが。
命削るような勢いで追いかけても得られるものが薄いなら気楽にいきましょう、少なくとも私はそういう感じにシフトしました。
なので今のVTuberに何かしら違和感を感じる方や全力で追いかけて疲れてる人、そんなみなさんは一旦力を抜いてみてはいかがでしょうか。
まぁそんな感じで私はこのVTuber界隈に潜んでおりますので、みなさん引き続きよろしくお願いします。
以上、ヴェンデッタでした。