結局VTuberの何を見てるのかって話
こんばんわ、ヴェンデッタです。
真空管ドールズの「フェルミ屋サンタ」で凸りました、緊張しましたがいい思い出です。
もうちょい上手くしゃべれるようになりたいですね。
・面白いってなんだ
数字が伸びずに燻ってるVTuberが多い理由に「単純に面白くないから」という身も蓋もない意見が最近チラホラと見られるようになりました。
流石にダイレクト過ぎるとも思う意見ですが、そもそも何が起因してそうなったのかという点から見ても「面白くないから」という理由に対しての意見も賛同なのか反対なのかが変わってきます。
そもそも何が「面白い」なのか?VTuberファンはVTuberの何を見ているのか?人によってVTuberへの切り口が違いますし、それによって何を見てきたのかというのも違ってきます。
そんなわけで、今日は「面白い」ってなんだろうみたいな話です。
・バーチャルのどこを見ているのか
VTuberが人気になるポイントとして「魂」、メタい感じに言うなら「中の人」が重要になってくるっていうのはよく聞く話ですね。
クリエイター勢やお歌勢などの「一芸特化なVTuber」が結局中身の人間性を含めたキャラクター面での評価がどうしても比重として大きくなってしまう流れがあるような気がします。
それは生放送メインの流れにシフトする中で「放送内の企画」よりも「放送主のキャラクター」が話題として大きく取り上げられた流れが影響しているような感じがあります。
キャラクター性への注目が集まる流れはブーム最初期からありました、そこから年明けからの作曲モデリングイラストなどのクリエイター系VTuberが目立つ時期がありましたが、そこからにじさんじの台頭を皮切りに「何をしているVTuberなのか」というよりも「どんなVTuberなのか(魂な意味で)」という注目のされ方の流れが固まっていったのではないのかなぁと思います。
VTuberのネーミングがTuber的な意味で流行るのがマズいなんて話があった時期に代替えとして挙がった中に「バーチャルタレント」なんてものがありましたが、案外その呼び方がVTuberを示す言葉として適切なんじゃないかと思うぐらいにはVTuberはマルチタレントとしての姿が目立ちます。
一部のクリエイター勢はその強みを生かして作曲やモデリングなどのお仕事をVTuber名義でもらえたりしていますが、基本的に「(魂的な意味で)面白いから」呼ばれるようなパターンが多いような気がします。
キャラクターコンテンツの側面が強いVTuberとしては正しい姿なのかもしれませんね。
何かしらの一芸に秀でているよりはトークや人間性などを総括したキャラクター性の方が良さや面白みが分かりやすいですし。
そういう背景を含めてVTuberの人気の流れを見てみればファンの目線はVTuberの中身の方へ向いているんじゃないかと思います。
別に悪いことじゃないですよ、私だってそういうの好きですし。
・「面白い」の方向性
キャラクター人気がうんたらっていう話をしましたが、じゃあクリエイター勢や技術勢は人気になれないのか?
確かに上の流れになった以上注目はされにくいと思います、自分を売りにしてその身一つで売り込んで存在そのものをコンテンツにするVTuberであるならフットワークが非常に軽いですが、せっせと作品を作り上げて公開する流れのクリエイタータイプのVTuberは制作期間のラグがある関係でどうしても手数で負けてしまいます。
圧倒的ともいえるクオリティのデカい1発をかましても、それだけじゃ打ち勝てないほどの手数を高い水準で打ち出されているのであるならばどうしても見劣りしてしまうのは仕方のないことなのです、悔しいですが。
その結果中々注目されづらい、埋もれやすい、そういう土壌が出来上がってしまうのです。
そして人気にはなり辛くとも「面白くない」というわけではありません、そもそもの面白さの方向性が違うのです。
キャラクター売りのVTuberと創作物売りのVTuberではバラエティー番組を見ているか美術展を見ているのかぐらいの違いがあって、同じVTuberであっても天秤に乗せて計るべきものではないと私は思います。
この考えて踏まえて上記の流れに組み込むと「バラエティー番組ばかり見ているファンがメイン層で美術展へ足を運ぶ層が薄い」という構図が出来ているのが分かります。
ほぼ別の方向性の活動をしているのにターゲットは同じ人達、そしてその人達が見ているのはキャラクターコンテンツでバラエティー番組を好んで見るとなれば何故注目されにくいのかが分かると思います。
そもそもの「面白みが違う」のです。
・面白いコンテンツとは
ファンの目線はキャラクター性へ向かっている、キャラ売りと創作売りでは面白みが違う。
この要素を踏まえた上で「面白いコンテンツ」とは何でしょうか?
・中の人ありきなキャラクター売りのパターン
これが今の主流ですね、所謂生主文化にアバターを被せただけとも言えます。
しっかり設定を練った上でキャラを演じながらファンと交流を図る方もいますが、それよりも演者の素の部分を出していく方が人気が出やすいですね、設定もクソもないのは中々いただけないのですが・・・。
・作曲やイラストなどの創作売りのパターン
自分の持ちうる秀でた技術を売る比較的レアなパターンです。
作品披露だけではなく、創作のノウハウも講座としてコンテンツ化出来るのが強みです。
動画投稿や生配信だけでなく楽曲提供やアバター制作などでも幅を利かせて売りに出せる実用性ありきな側面もあるのは手堅いですね。
・別カルチャーと絡ませたパターン
俗にいう〇〇解説や✕✕紹介のような馴染みのない他のカルチャーと絡ませたパターンです。
お酒やお菓子の紹介、ラップや小話などの話芸的なもの、エクササイズを実演してる方もいらっしゃいますね。
様々な未知の知識を披露してくれるのは知識欲を満たすことが出来て他にはない刺激があるのですが、興味がない人には見向きもされない悲しいパターンでもあります。
・存在そのものが作品のパターン
そもそも自分自身がオリジナル作品のキャラクターで広告塔としてVTuberをやっているパターンです。
かなり手の込んだ創作作品を出している方がこのパターンに該当するんじゃないでしょうか。
一発がかなりデカい敬意すべき方々なのですが、いかんせん創作に手が込みまくる関係や作品に対するイメージの関係で他のVTuberのようにコラボとか雑談配信とかがし辛いのがネックです。
大体この4パターンがVTuberが提供してくれるコンテンツだと思います。
この中で「面白いコンテンツとは」を考えた時にパッと答えが出るでしょうか?
蓋を開けてみればどれもこれも「面白いハズ」なのです。
クオリティやそもそもの好みはあれど、見てみたら意外と面白いじゃんと思うようなものばかりがあると私は思います。
もちろんネットでの配信自体が初めてだったり他のクオリティの高いVTuberと比べると見劣りしてしまう方もいらっしゃいますが、そこに全く同一のものは存在しないのです。
・・・多分ですが「面白くないから」と言い放つタイプの方は恐らく提供されたコンテンツのクオリティで判断しているのかもしれませんね。
確かにお粗末なクオリティな方も存在します、何かに秀でてるわけでもなければ面白い話が出来るわけではないような「何でVTuberやってんだ」と思うようなタイプもまぁまぁいらっしゃいます。
ですがそこにすら人がなんやかんや集まっているのはパッと見のクオリティでは推し量れない魅力があるからなのおかもしれませんし、その良さがや分かりにくいからなのかもしれません。
結局「同じ感性持ってるわけじゃないのに面白くないと切り捨てたものが他のファンからしてみても等しくそう感じるわけじゃない」ってこと言いたかったのです。
私自身も「このVTuberの人気の理由は分からんなぁ」と思う時がありますし、TLに流れてきた新人さんの自己紹介を再生してみてもうーん?となる場面があります、界隈箱推しだった時期もありましたが今は廃業です。
逆を言えば数字が燻ってるのけどこのVTuber好きだと思うような方がいらっしゃるなら推してあげてもらいたいですね。
・・・結論として大分弱いような気がしますが、とりあえず今はこれでいいんじゃないでしょうか?
そもそもの上で書いた「キャラ売りのバラエティー番組云々」の流れを変えたいのなら今はダメです。
変えるべきタイミングは「オワコン」と呼ばれてきた時期なんじゃないかと私は考えます。
僕から見えるVの現状
— 親子VTuberあいかパパ🐾娘がいない時は夢の舞台を守る為V界隈全域を盛り上げるのに全力投球マン✨ (@VTuber_aikapapa) December 22, 2018
1.化け物クラスで宣伝下手な技術者系
2.センス高すぎて一般受けしない職人系
3.質がないのに数を追う空回り系
1はもっと交流しよう
2は母数が増えたら必ず理解者が現れるので長生きしよう
3は楽しむ事を忘れがちなので気をつけよう
「仲良し」「長生き」「楽しむ」が全ての答え https://t.co/6IMxgJ3IR7
個人の話なのか企業含めた話なのか
— ヴェンデッタ@VTuberのストーカー (@vendetta_VTseek) December 23, 2018
どっちにしろその3つを上手いことかき回せる存在が欲しかった
もう文化として安定してきた今は認知度の壁が分厚くて上位層でぐるぐる回って完結しがち
逆にその壁を今壊す必要があるのかと聞かれたらそれはNO、その壁があるから盛り上がってるように見せられる
盛り上がってるように見せられるからそれに惹かれて人が来る
— ヴェンデッタ@VTuberのストーカー (@vendetta_VTseek) December 23, 2018
その新しく来た人がいい感じに定着してくれればとりあえずは存続出来る
存続させて今より熱がもっと冷めて「大体見飽きたし、次は何を見よう」ってなったタイミングが勝負
同じのが飽和して新しいものを求めるファンが増えれば今燻ってるVTuberへスポットが当たるチャンスになる
— ヴェンデッタ@VTuberのストーカー (@vendetta_VTseek) December 23, 2018
そのタイミングが来るまではクオリティ高いものを見せてくれるVTuberには生きてもらいたいし、それらを認知してる博識なファンは増えてもらいたいし、その情報を拡散するチンドン屋も必要になる
チャンスは「オワコン」的な風潮がのさばってきたタイミングだと思う
— ヴェンデッタ@VTuberのストーカー (@vendetta_VTseek) December 23, 2018
それまでは上位層の馴れ合いで繋いでもらう、拡大と存続のために
そこまで長期的に見れる個人企業がいるかは別だけどね
たまにこんな真面目なツイートするんでよろしくお願いしますね。
いかがでしたでしょうか?
今年も残りが片手で数えられるほどとなりました、色んな事があったなと思うばかりです。
いいことも悪いこともひっくるめて去年よりは充実していた1年だったと思います。
本当にどんな未来が待ち受けているんでしょうか・・・。
以上、ヴェンデッタでした。
トップ画像はこちらよりお借りいたしました。