魔王ヘルネスが帰ってきた話
こんばんわ、ヴェンデッタです。
独自ドメインって1000円ぐらいかかるんですね、もうちょい安いもんだと思ってました。
でも独自ドメインのメリットの恩恵って結構多いのですね、もう少し真面目に考えてみましょうか。
・ヘルネスの帰還
大変ご無沙汰しております。
— 魔王ヘルネス (@hernes_vr) November 5, 2018
今回の問題に関しまして、関係者各位への対応は終了しました。
活動を休止しておりました5ヶ月間に、再発防止策として制作体制の見直し、および3Dモデルの0からの作り直しを行ってまいりました。...続き
魔王ヘルネスが今日11/5に活動再開の告知をしました、唐突ですね。
「この女の子が何やったん?」って方は私の過去記事をお読みください。
deepthinkvtuber.hatenablog.com
要は商業モデルと有名MMDモデルからのパーツ流用、そしてそれらを使用したモデルをフルスクラッチ(完全自作)の3DモデルとしてのらねこP、万楽えね含めた数名に有償で渡した方です。
パーツ流用の話は正直とばっちり(海外サイトで無料配布してるパーツが実はぶっこ抜きだった)ではありましたが、無料配布されてるパーツを使用したモデルを自作と偽って有償で渡したのは事実です。
この話はVTuber界で数あるスキャンダルの中でも最大級の汚点といえる事件であり、他の界隈に溝を作りかねない事案でした。
その騒動から約5ヶ月、祝福する者と非難する者の両方の声が響き渡りましたね。
そんなわけで今日は魔王ヘルネスの帰還ってどうなん?って話です。
・事件のその後
ヘルネスの自粛後はほぼ公の場に姿を現さず、実は名前を変えてVRCに出没してるなんて呆れる話もありましたが特に爆速で自粛解いて活動再開なんてこともありませんでした。
万楽えねのツイートを見る限りはオフで仲の良かった方やHIKKY所属メンバーとはやり取りをしていたようではありました。
まぁぶっちゃけHIKKYの馴れ合いには興味ないんで勝手にやっててくださいって感じですが、私が心配だったのは「他の界隈からのヘイト」でした。
MMD界隈では知らない人がいないであろう有名モデラー「Tda」氏のモデルと美麗な3Dモデルを高い自由度でカスタムできる「カスタムメイド3D2」からのモデルを(故意ではないとはいえ)流用し自作と偽り有償で渡したという事件の文面だけ見れば、ヘルネス氏は立派な詐欺モデラーでありそんな詐欺氏が有名人なVTuber界ってどうなん?って話になる可能性は大いにありました。
まぁその心配も徒労に終わりましたが。
特にMMD界隈からの荒らしが放送や動画を荒らすなんて話も聞きませんでしたし、カスタムメイド側もお怒りになるどころかカスタムメイドモデルを使用したVTuberの活動を容認しさらに「収益化OK」のお触れまで出し、ドワンゴと提携してVRM対応のモデルを作成しニコニコでVTuberとして生放送まで出来るアプリ「カスタムキャスト」の開発にも協力してくれました。
結局、この事件自体は界隈を揺るがしはしましたがこれを皮切りに他の界隈と溝が出来るということはなくここだけで一応収束という形で鎮静化しました。
ヘルネス自身はツイッターでたまにRTだけして後は全く姿を現さない状況が続き、今に至るという形になりました。
・許したか以前の問題
さて、先に書きますが「忘れてた、知らなかった、どうでもいい」は「許した」には入りません。
ヘルネス氏のこの一件が起きたのは6月、そこから夏休みを経て今やVTuberの数は6000近くに登り今日にいたるまでいい事件も悪い事件もたくさんありました。
ニコニコでの大型VTuber共演コラボ、ねこます氏の退陣、配信アプリの乱発、TGSなどの大型イベントの出演。
その中でそもそもヘルネスを知らないという方もいらっしゃるだろうし、風化して忘れてたという方もいらっしゃることでしょう、もしかしたらそっちの方が多いのかもしれませんね。
なので今一度魔王ヘルネスが何をやったのかをもう一度知ってもらい、その上で今回の復帰をどう思うかというのを皆さんにはしてもらいたいです。
個人的な話をすれば「許しはしないが非難もしない」という感じでしょうか?
ヘルネス氏自身がしたことは明確な詐欺行為ですし、ねこます氏のお墨付きで有名VTuberの新モデルのモデリングを任されたにも関わらずその信用を一気に落としたのだから非難されるのは当然であると思えます。
ですが、上でも書きましたがこの事件がきっかけでどこかしらと亀裂を生んでしまったなんて話は出てきてませんし(私が知らないだけで実は水面下であったのなら申し訳ありませんが)5ヶ月の自粛期間の間で制作体制を見直たり、自身の新モデルのワイヤーフレームなどのモデルデータを公開しております。
そして、3Dモデル『魔王ヘルネス』のワイヤーフレームおよびテクスチャを公開いたします。
— 魔王ヘルネス (@hernes_vr) November 5, 2018
いずれも新制作体制のもと、全て自作したものになります。
本日を持ちまして改めて活動させていただきます、宜しくお願い致します。 pic.twitter.com/dDB5o943xK
新モデルのシェーダー変更で結構好みになってました。
ワイヤーフレームというのはモデルの外骨格のようなもので、盗用の話はこのワイヤーフレームを照らし合わせてみたら一致したのが発端になりました。
実際ヘルネス製ののらきゃっとモデルは分解すると不自然なつなぎ目があったりパーツの出来が浮いてる部分などが見受けられました。
そして今回これを公開しているということは「マジでトレース無いから比較してみろよ」というフルスクラッチであることを証明するための手段なのです。
(なんでモデルデータじゃなくて画像なんだよって方はデータを抜かれる可能性などを考えてください、実際オリジナルのモデル作ってVRC潜ったらモデルデータ抜かれてリッピングされて海外サイトで販売されてたなんて話もあります)
ここまでの体制の見直しと魔王ヘルネスという「詐欺モデラー」の前科を持った名前を背負ってまた活動したいというヘルネス氏の意思は結構なものなんじゃないでしょうか?
もちろん前科がこれで浄化されるわけではありません、「魔王ヘルネス」で活動する以上詐欺行為の話はついて回るわけですしそれに立ち向かわないといけないのはヘルネス自身です。
なので、許されない行為をしたことをした事実を背負って今復帰した魔王の動向を私たちは見守っていくべきなんじゃないでしょうか?
そういう意味でも、「許しはしないが非難はしない」というお気持ちで落ち着いたというわけです。
・本質はすぐ外にある
今回の復帰で個人的に気になったのは、ヘルネス氏の動向もそうですが「まるで不当な刑罰を受けた被害者を迎えるような待遇」な人が多かったことです。
この事件のことを忘れていたのかはたまた知らなかったのか、それとも「優しい世界」をはき違えているのか・・・。
この界隈はどうも馴れ合い気質ではあるとは思いますが、だからといって何しても人気だからチャラなんてことにはしてはいけません。
もしそれがまがり通るような界隈なら正直滅んでもしょうがないなとは思います。
そこに自浄作用を働かせて「やらかしたヤツが心機一転して頑張る?まぁまずは様子見だな、もしダメならソイツはそこまで」という考えが出来るようにならないといけないんじゃないでしょうか?
再三言いますが、「忘れてた、知らなかった、どうでもいい」は「許した」ではありません。
そしてどんなに更生しようと「魔王ヘルネス」が「詐欺行為を働いた」ことは事実として存在するのです。
その上で許したというのであればあまりにもノーガード過ぎると個人的には思います。
いかがでしたでしょうか?
この一件で界隈の自浄作用の甘さが浮き出たと思います。
問題をうやむやにしたままそれを塗り替える大きな話題が出て問題が流れるということがあまりにも多かったが故の甘さなのか、まぁそこの部分の原因を探ってもしょうがないとは思いますが。
少なくともこの記事を読んでいる皆さんにはもう一度振り返ったう上でこの復帰をどう見るか、よく考えていただきたいと思います。
以上、ヴェンデッタでした。