質と量がかみ合って層になること
こんばんわ、ヴェンデッタです。
新年度になって新生活が始まっていることでしょう。
新社会人の皆さん安心してください、本当の苦しみはここからです。
・にじさんじっていう勢力
年度末辺りに発表されたFaceRigっぽいアプリである「にじさんじ」
その公式キャラクターがにじさんじを通して生放送をするための声優募集が発表されました。
最初期に情報が公開されたタイミングの第一印象は「FaceRig式VTuber版AKB」といったとこでしょうか?
そしてファンの間ではかなり危惧された存在でした、「ついに数に任せて焼き畑的に荒らす勢力が来たのか・・・」なんて声が上がっていたのを覚えています。
しかし大半はこの企業製量産型VTuberであろうこのにじさんじの存在はあまり気に留めていなかったというのも事実です、「量産型なんてどうせ埋もれて消える」といったイメージを抱いていたことでしょう。
しかしいざ活動を開始してみると初期の8名全員妙なキャラを持ち合わせており「なんだ面白いじゃないかコイツら」となんやかんや受け入れられていきました。
そしてみんな大好き委員長こと月ノ美兎のぶっ飛んだキャラクターをどっから見つけたのかわからないゲームの実況が一気に話題になり、にじさんじの名前と共に爆発的に知名度を上げていきました。
それに続くように「静凛」、「樋口楓」、「える」と所属VTuberがハイペースで知名度を上げていきにじさんじはVTuber界の勢力としてかなり大きな存在となっていったのです。
さてそんなにじさんじ、そのやり方とこれからを色々書いていきたいと思います。
・チームでありながら放任主義
ちひろちゃんだけラフだったので補完、サイズはお詫びの気持ち
にじさんじはiphoneXのフェイスキャプチャの機能を使ってFaceRigっぽいことが出来るアプリ。
これを使えばどこでも誰でもイケメンやら美少女になれるという代物です。
そしてそのアプリに搭載されているキャラクターになって生放送をしてアプリの宣伝をするというのがこのバーチャルライバーと呼ばれるにじさんじ勢VTuberの主な目的です、というかでした。
(現在はプロデュースがメインになっているとかどうとか、ベンチャーのフットワークっていいですよね)
そのバーチャルライバーに抜擢された声優さんはじゃあどういうスタイルで配信していくのかというと、支給されたにじさんじ入りiphoneXで担当キャラになって生配信をするだけという非常にシンプルなもの。
生放送で何をするのか等は自由、RP(ロールプレイ)等の簡易的なガイドラインはあるがかなり緩い、配信する時間も自由という運営の存在意義を疑うそのスタイルは呆れるを通り越して同情する人が続出したと言われています。
しかし逆にその活動の自由度の高さが月ノ美兎ちゃんのようなタイプにはぴったりとも言えなくもないのかもしれないですね。
Twitterでの活動も同様と言えます、にじさんじ勢が個人VTuberと交流していたりコラボ企画を組んだりしてたりと積極的に動けるのは企業産でありながら個人勢とほぼ変わらないフットワークの軽さが一端を担っているんじゃないでしょうか?
ガチガチじゃないガイドラインやRPもVTuberファンのツボを押さえるキャラクター性を生み出すことに成功していると思います。
しかし企業製であることには変わりはないですので、その自由度の高さから誰かしら失言をしてしまうような失態が懸念されるでしょう、というか実際ハジメ君がやらかしてましたね。
それにiphoneXの支給以外の環境面でのサポートがほぼないのでPCを持っていないライバーが他のライバーと比べて生放送の内容にバリューが少なくなってしまうなどの環境格差も問題でしょう、これに関してはボイス販売形式のクラウドファンディングでの資金調達で解決していく方針のようです。
・にじさんじのファン層
このにじさんじ勢が台頭してきている今のこの状態で面白いのが「にじさんじのみを追いかけている層がいる」という既存のVTuberファンとはまた違うファンの獲得に成功していることでしょう。
元々VTuberに興味を持っていない人が委員長のインパクトで釣られた後他のライバーにも興味を持った結果、にじさんじを追うようになったパターンでしょうか?
にじさんじのアプリ自体はほとんどFaceRigの下位互換みたいな出来なせいなのか分かりませんが、画面を見ずにラジオ感覚で楽しむスタイルが取りやすいというのも人気の秘訣かもしれませんね。
というかどこからあのアクティブ数の人が湧いてくるのかよくわかりません、どこの層なんでしょうかねホント。
しかし新規層の獲得から他のVTuberに興味を持ってくれるかもしれないと思うとうれしいことと考えられるのではないでしょうか?
・今後予想されること
さて、にじさんじ運営は今後もライバーを増やしていく方針なのだそうです。
そして最終的に24時間誰かしらライバーの配信が行われているケーブルテレビ状態を作り出したいともコメントしていました。
そうした場合起こりうるのが「視聴者の取り合い」でしょう。
今でさえ他のライバーと配信が被っているような状態があるのにこれ以上増やすとなると視聴者の取り合いによるライバー格差が起きる可能性が十分ありうると思います。
これによる内輪揉めからの内部崩壊もありうるので、運営サイドはその辺りをどう対処していくのかのも今後の注目ポイントだと思います。
そして先にも書きました「配信環境の格差」も問題点になっていくでしょう。
ボイス販売のクラウドファンディングによる資金調達も売れるならまだしも、もし売れなかった場合・・・。
そして根本のアプリも問題でしょう、配信を見る限りFaceRigの下位互換状態な点をどう解消していくのか。
「アップデートしていく」とのことらしいですが、学生ベンチャーがそこにこぎつけるまでブームが続いてくれることを願うばかりでしょう。
いかがでしたでしょうか?
私自身にじさんじはすぐに消える有象無象なのだと思っていましたが、ここまでの勢力にまでなるとは思っていませんでした。
ホントに何がどうなるかなんてわからないものですね。
ちなみに私はライバー2期生募集の告知を見つけた時に
ギルザレンに応募して見事落選した過去を持っています
なのでギルザレンに対して非常に複雑な気持ちを抱いています。
3期生募集が5月にあるらしいですが、声質が合いそうなキャラがいたらまた募集してみようと思います。
いちからのみなさん、覚悟していてください。
以上、ヴェンデッタでした