優しい世界の根源は
こんばんわ、ヴェンデッタです。
最近とあるVTuberが自身の古参ファンを仕方なしに切る光景を目撃しました。
そのファンの厄介行為があまりにも酷いが故にブロックしたという顛末なんですが、1年近くそのVTuberを追いかけてた大ファンでもあるので見てるこっちとしても心苦しいものがありましたし、そのVTuber本人も複雑な心境だったと思います。
難しいものですね、ですが反面教師的には学び取るものがあった一件だと思います。
・ここは優しい世界らしい
VTuber界隈の特徴としてある事象の一つに「みんな優しい」というのがあります。
確かに優しい、リスナーに対しても配信者に対してもスタッフ裏方などに対しても労ったり心配の声をかけたり応援したり・・・。
まさに文字通りの「優しい世界」で、この要素がこの界隈を押し上げてくれた要因の一つでもあるようにも感じられます、それぐらいにはみんな優しい。
しかし人間は突然優しくはなれません、少なくとも私はそう考えています。
ではこの風潮が生まれたのはどうしてか、どうしてみんな優しくなれるのか。
今日はそんな話です。
・創作の苦労の共有
楽曲やイラスト制作、動画編集3Dモデル制作などなどVTuberには何かしらの創作に関する事柄に多く触れる機会が多くあります。
特にVTuberをきっかけに3Dモデル始めましたって人はその作成難度に驚いたという声が多くあったのをよく覚えています。
完成したモデルにボーン入れるやらunityで動かせるようにやらでBlenderなどの制作ソフトと仲良くなってもunityやらと仲良しになるのに3Dモデル制作と同等かそれ以上の険しい道が待ち受けているのです。
そしてそういうエピソードがこの界隈にはゴロゴロ転がっているのです、VTuber関係もそうですが「VRCでオリジナルアバター着てみたい!」と思った方なんかもいざ手を出してみたらメチャ苦労しましたなんて話が数多くあります。
そうした創作初心者やクリエイターの苦労話がこの界隈に潜り込んでいると多く聞けますし、その創作への入り口になる講座関係の動画や記事なども非常に充実しているのです。
そう、何かしらの創作活動の大変さが分かりやすいのと共感されやすいのが共存しているのです。
その辺りもこの風潮を作り上げた要因に繋がっていると思います。
・いい格好しい
VTuberのファンの中には生主などの配信文化に触れてこなかった方も多くいらっしゃると思います。
そんな中で出会ったVTuberという文化、そして自分の好きなVTuberの配信、視聴者〇〇人の中の群像であったとしてもせめて綺麗で良い自分の姿で応援してあげたい。
多分そういう方も多いんじゃないでしょうか?好きな子の前でいい格好しい振る舞いをする。
「いい格好しい」という言葉自体はネガティブな意味ではありますが、私はそれ自体は悪いどころか全然いいと思います。
例え偽善でも善く振る舞い接すること自体に何も悪いことはありません、むしろそういう方が増えて他のファンやVTuberに優しくすることが当たり前になる風潮のベースになったのがこれなんじゃないかと私は考えています。
ただその優しさは自分に直接帰ってくるわけではないので、思い違いをなさらないように・・・。
・ここを壊したくはない
様々な界隈からの流入者が多いここはどうも「今までのコンテンツの流れと同じようにはしたくない、他の界隈の失敗を活かしていい文化にしていきたい」という風潮が初期にはありました。
そしてそれが過剰気味な防衛意識として根付いたように思えます。
界隈上げな意見は通りやすくいい反応を貰いやすいというのもここに繋がっているのでしょう、逆な意見は炎上沙汰でない限りは通りにくく認知されづらいのもここに繋がるとも考えられます。
もちろんそれ自体はそこまで問題ではないのでしょう、ですが防衛してるもの自体が何かしらの問題を抱えたらそこから内輪で綻びて崩れる可能性も高くなるんじゃないでしょうか。
たまには自分の身の内に意識を向けていくこともきっと必要なのでしょう。
気持ちはよく分かりますけどね、私もこの界隈のことがなんやかんやで好きですし失いたくはないとも思ってます。
なんやかんやここの優しさの根源って共感と自己満足がベースになっているように思えます。
証拠にというわけではないのですが、とある方の記事のコメント欄で「これだからアップランド信者は・・・」とか「やっぱにじさんじ信者はダメだわ・・・」みたいな特定の箱をターゲットにしたdisり合いが起きてた辺りこの優しさっていうのは結局上辺のものでしかないと思います、土で埋まった根っこの芯の部分は結局いつものインターネットな感じで。
ただその上辺の優しさってのがうまい具合に噛み合ってこの現状を生み出しているのであれば案外悪いものでもないようにも思えます。
そうして固まったこの風潮、そしてこれから入ってくるであろう新規ファン、間違いなく外部で育っているであろうアンチ。
この風潮がそれらとどう反応して変わっていくのか、見守っていきましょう。
以上、ヴェンデッタでした。
VTuberならではって何?
こんばんわ、ヴェンデッタです。
これcrossfaithっていうラウドロックバンドのMVなんですけど、どっかで見たことあるモデルが出てるんですよね。
そう
新仮想YOUTUBERびっくりちゃん、ここに誕生する。
チャンネル登録をして、次の動画を待て。
なお製作者は飽き性な模様。
・VTuberならではって何?
そう聞かれたらどう答えますか?
「バーチャルと言えど所詮はYoutuberの真似事、一般ノリをオタクノリに変換してYoutuberごっこのような生主ごっこしてるだけ。」
なんて言われて「そーじゃない!全然わかってない!」とキレ散らかす方はまぁまぁ居そうですが、じゃあ何が違うのかとなった時にどう答えられるでしょうか。
終わらない日常アニメ?リアルの人間ではなくキャラクターが行ってることに対してのエモさ?VRやAR等の技術への入門?昔のアニメ作品のようにバーチャル空間にダイブする的な?
現状のVTuber環境ではコラボや生配信で内輪ガチガチ箱推し前提な時点でこの辺りは弱いし薄いように感じます。
その上で「VTuberの良さとは」を外部に語るならどんな要素があって何を伝えればいいんでしょうか?
今日はそんな話です。
・カオス
これに限っては別に実況界隈やYoutuberでも同じことが言えるんですけど、VTuberに限っては既存のタイプに作品系の物が加わってレパートリーが広がってるんですよね。
それこそ上の「びっくりちゃん」みたいな映像作品や音楽作品を作ってるVTuberだったり。
もちろんYoutuberの中にもそういう方はいらっしゃるみたいなんですが、単純な数と注目のされやすさなんかはVTuberの方が上ではないのでしょうか。
一応新人発掘が盛んな方や様々なVTuberを渡り歩いている方が少数ながらいらっしゃるので、その人ら経由で色々なVTuberの動画が流れてきます。
だから比較的発掘されやすいし注目されやすい、そういう土壌がベースにあります。
そしてブームに火がついて1年ちょいであるのにバリエーションが多いんですよね、やってること本人のキャラクター性などなど「尖ったこと」してるVTuberがダブることが中々ないんですよ。
もちろん元絵師さんとかだと講座関係でダブることはありますけど、それ込みでもこの一年でここまで集まったのは本当にスゴい。
これも「作品披露の場としてのVTuber」という界隈な側面があってこそなにかもしれません。
・成長速度
一年でここまで巨大化したコンテンツも中々ないでしょう、しかも一時的なバズではなくもう文化として根付いているのです。
今までにここまでの速度で大きくなったコンテンツって中々ないものだし、おこの先にも出てくるかと言ったら難しいでしょう。
ベースにあるYoutuberの成り立ちを見ても現在のトップのHIKAKINですら最初はしょっぱい感じで中々根付くのに時間がかかったというのは本人の口から語られています、これに関しては知ってる方も多いでしょう。
そしてまだ伸びしろがあると私は考えてます。
現状こそファンもVTuberも閉じた感じが否めない環境ですが、VRCなどのVRシステムとの親和性やインフルエンサーとしての扱いやすさ、なにより「顔などの肉体的な制約や印象を無視できる」というのはかなり可能性があるんじゃないでしょうか?
今でこそ「物珍しさ」は失われてしまいましたが、それでもまだ成長できると私は思います。
なんとなく言いたいのは分かります、今挙げたのってVTuberの「特色」というよりは「性質」に近いものであって「ならでは」という答えにはあまり適さないんじゃないかってことですよね。
現状外部に売り込むとなるとまず「オタクコンテンツの延長」という先入観(まぁ延長でも合ってはいるが)をもう少し取っ払う必要がありますし、今やってる「バーチャルさんは見てる」を見てイマイチだと感じた層に対するアプローチだって考えた方がいいのかもしれません。
その上で外部に売り込める要素とはなんでしょう?そう考えた時に「VTuberの〇〇を推す」だけではなくもっと全体的な売り込みとしてどう切り込めるか、そういう要素欲しいですよね。
みなさんにとっての「VTuberならでは」って結局なんですか?
以上ヴェンデッタでした。
暇ならば 紹介しようぜ VTuber
こんばんわ、ヴェンデッタです。
正式リリースされた「リボルバーズエイト」を始めました。
これで「ロードオブダンジョン」「メギド72」「非人類学園」と合わせて4つのスマホゲーを回してることになりますが、私は何をしてるんでしょうね。
・スランプなんです、多分
スランプなんですよね多分、いつも脊髄反射で文章書いてるんですけどそれすら出ない。
ネタはあるんですけどね「VTuberの音楽って可能性あるからもっと攻めていいよね」とか「セクハラとかはNGだけどちょっぴりモラル崩れてる方が面白い場合もあるよね」とか「3Dモデル手に入れてもそれを全力で使いこなせるかって言ったら微妙って人多そう」とか色々あるんですけど。
上手く出力できないみたいな、こんなに出にくくなったのかなぁと我ながら苦い顔で思うわけです。
まぁ「上手く文章書けないなら適当にVTuber記事でも書けば?」というしょうもない天啓に従い、今回はVTuber紹介記事を久々に書いてみようと思います。
最近新人発掘とか一切やってないのでたまたま見知った方や今まで紹介してないなぁって方を拾い上げてみたいと思います。
・今酒ハクノ
工場務め30代酒浸り女子という模範的現代社会の敗北者なVTuber。
しかしながら動画内のトークが軽快で聞きやすい、ボイチェン勢なので苦手な人は苦手だが内容自体は本当ににスラっと聞ける。
そして酒レビューや映画レビューの動画も参考になる上に「本当に映画と酒好きなんだなぁ」と感心させられるものばかり。
酒レビュ―をする関係上ベロベロモードと翌朝のグロッキーモードが存在する。
・上戸アペリ
マジモンのバーテンでもあるバーチャルバーテンダーVTuber。
カクテル紹介、実際にシェイクしてる様子、そのカクテルにまつわるオサレな知識等々オサレにお酒を楽しめる知識が満載。
もちろんカクテル以外のお酒にも通じているので、もし気になるお酒などがあれば生放送中の彼に投げかけてみるのもいいかもしれない。
生放送中の彼の姿はバーテンのイメージとはまた違うラフでフレンドリーなにーちゃんなのもポイント高い、だがイケボではない。
・44SUPER
なんでVTuberなんだろって人。
ヌルヌル動くセンス満載なアニメMVを制作中、正直自主制作アニメチャンネルでも十分だと思う、そんな感じの人。
具体的にはこんな感じ。
こんにちは! アニメユーチューバーの44SUPERです!!✌😁
— 44SUPER (@Y4SUP) January 27, 2019
今回は日常動画です。こんな感じで日常動画とMV両方やっていきます。
評価&チャンネル登録よろしくお願いします!🌟
📹 : https://t.co/ithxCNqMSl pic.twitter.com/U7QRYCZ0Ea
永久累、巫女神くれは、ブキミちゃんとガチなアニメ作ってるVTuber多いですね、もっと見られるといいんですけど。
・THE MASK
ホラー映像をせっせと作り続けてるVTuber。
クオリティと完成度もさることながら普通に怖い、ビビりな私は最初普通に敬遠してました。
でもぽんぽこ24のCMで「小さな恋の歌」のアレンジを歌ってたりと案外お茶目さんなのかもしれない。
・SHARPNELSOUND
バーチャルDJ、しかも同人ハードコア界隈で「知らねえ奴はモグリ」レベルな大御所の「DJ SHARPNEL」先生がバーチャルになって登場しました、これはヤバいことですよ。
定期的にDJライブを開催している、流すジャンルによってDJが変わる仕様。
選曲もさることながらステージにも気合を入れ始めたんでヤバヤバですよ、いやマジで。
引き続きTheWaveVRでステージ構築。照明&エフェクトバチバチでかなり実戦的なTheWaveVRですが、オブジェクトをPolyからの読み込めます(ステージ上)
— DJ SHARPNEL@VRDJ (@sharpnelsound) January 27, 2019
Bloom MAXで展開にあわせて照明変えるとストロボ感出てよし。VRDJに加え、VR照明担当が求められそう。https://t.co/c4de7eKqR3 @thewavevr pic.twitter.com/FM1OX1h2Ml
・蒸気ナミ
Station, A4-120#vaporwave pic.twitter.com/LEehVruhfM
— 🌊蒸気ナミ🌊 (@joukinami) January 26, 2019
v a p o r w a v e
・バーチャルアニメプロジェクト(あそ部!)
カスタムキャストのキャラ使って低予算ショートアニメ作ってみようぜ的コンセプトのダテコーもびっくりなアニメプロジェクトチャンネル。
公式サイトまである気合の入れよう。
最近バンドアニメにも手を出し始め、ヒメヒナの「ヒトカタ」やYuNiの「透明声彩」のバンドアレンジを公開している。
今回はこんな感じで、暫くはちょっと脊髄文章のリハビリの方法を模索しようと思います。
原因ってかスマホゲーやり過ぎなとこかなぁ・・・。
以上、ヴェンデッタでした。
Discord事件、一年前の彼女の視点
こんばんわ、ヴェンデッタです。
今回はいつもと雰囲気を変えてインタビュー記事をお送りしたいと思います。
とある方と話をしていたところ話の流れでこのインタビューを承諾してくれました。
インタビューのテーマは「Discord事件について」です。
簡単に概要を説明すると「初の多人数コラボでガチRPVTuberとそれを無視したトークを繰り広げてしまったために起きた放送事故とそれに伴う炎上案件」と言えばいいでしょうか。
前提知識が結構多いので、ざっくりとした事件の流れはここを読んでもらうと分かりやすいと思います。
この名前を聞いてピンとくる人も少数派となった今となっては「事件というより事故」という意見もあれば「最近の事件に比べればしょうもない事件」と言う人もいます。
ですが私はまだこの事件から学ぶことは多いと思っていますし、巻き込まれた関係者からすればそれこそ「ネットリンチ」に遭遇した事件なのです。
それではどうぞ。
・21:13 はじまり
情報提供者の「Nさん」はこのDiscord事件についてよく知る関係者の一人。
実はもちひよこ氏やのらきゃっと氏と同期でもあり現在も活動中のVTuberの一人でもある。
以下はそのインタビューの様子である。
内容については読みづらい部分を直したり脱線した部分を切り取ったりしているが、実際のやり取りとほぼ同じ内容である。
これはNさん本人にも確認をして頂いている。
それでは改めて「Discord事件について」ということで。
そっちとしてはキツい話を掘り返すわけなんで厳しくなったら中断します、その時は一言お願いします。
Nさん
ありがとうございます。
それではメンバーとの馴れ初めから、どういった経緯で知り合ったのでしょうか?
Nさん
当時私がVTuberじゃない、早くいなくなれって自分の動画のコメントとかエゴサで出てくる話で言われてて何がいけないのかすごく悩んでいて
前年末に開始する前にいろんな人の動画を見て研究していたんですけど、自分より後にデビューした人の動画を含めて研究目的で色々見ていたんです。
Kaitoさん、tenoさん、式大元さんと知り合ったのはその時ですね。
他のメンバーは当時私がVTuberを網羅する勢いで見ていたので、Twitterを「バーチャルYoutuber」で検索かけて探し出して見ていました。
kaitoさんは「雨下カイト」さん、tenoさんは「照乃」さん(現NOΔH氏)でよろしいですか?
Nさん
はい。
ペ銀さん、今和間田さん、モスコミュールさん、ぜったい天使くるみさんとはTwitter上でやりとりがある程度の関係でした。
Ranさんとキョウさんとはそもそも面識がなかったです。
知り合ったタイミングでは既にDisucordサーバーは立っていたんでしょうか?
Nさん
立ってなかったです。
となるとサーバーが立った後に誘われたと、誰からお誘いを受けましたか?
Nさん
照乃さんです。
何時立ったのかは知らないのですが、元々は照乃さんのファン向けサーバーだったらしいです。
それがいつの間にかVTuber情報交換サーバーになっていたと。
Nさん
はい。
サーバーを立てた後に自称「Discordの取り扱いに詳しい人」ということでRanさんが入ってきまして。
その辺りから既に入っていた照乃さんのファンの後押しもあって個人VTuberにどんどん声をかけようってなった、と聞いています。
私は声がかからないないだろうと思っていたので、誘われた時は「私もVTuberと認めてくれるんだ」と安心した覚えがあります。
それはうれしかったでしょうね。
Nさん
はい。
Nさん目線から見てメンバーの第一印象とか、覚えてますか?
Nさん
うーん・・・。
そんなに深く話す感じではない?
Nさん
難しいですね、特に悪印象とかはなかったので・・・。
ただRanさんだけはちょっと出しゃばり過ぎ、調子乗り過ぎ、って感じました、失礼ながら。
他のメンバーはみんな一生懸命にやってるなって印象でしたね、尊敬できるって思いましたよ。
あとは登録者数の多いVTuberの方で発言が活発な方とそのファンの方の何名かがちょっと危なっかしいなと感じた程度です。
メンバーの中でよく話す方はいらっしゃいました?
Nさん
出演者の中だと一番会話があったのは今和間田さんだったと思います。
あとは全体会議で色んな人と話してた感じで、特に誰かと親密に話すということはなかったですね。
というかそもそも私が加入してすぐにDiscord事件になったんじゃないかな・・・。
記憶が定かじゃないのですが、イメージ的には三日ぐらいしかなかった気が・・・。
それじゃ加入タイミングだと結構早いタイミングでコラボ配信の話になったんですか?
Nさん
いえ、コラボ配信しようって話が出たのは事件の二日前です。
最初はただの構想で実際にやる予定はなかったのですが、
私が加入してすぐコラボ配信の話になったかってことですか?
そうですね
Nさん
「これだけ集まったらコラボできんじゃね?」って話は入った瞬間からありましたね。
加入前から進んでいた話ではなく、現状の人数を見ての思いつきって感じでしょうか?
Nさん
そんな感じです。
そもそも具体的に話が進みだした時はDiscordサーバー内での限定配信の予定だったんですよ。
Nさん
その辺の変更になった時私はログインしていなかったので詳細は分からないんですけど「Discord内で動画を流す手段がないから」だったようです。
なるほど、それで例の配信に至るわけですか。
Nさん
はい。
・21:45 配信準備
Nさん
そもそもなんで碌な準備もなく出演者間のすり合わせもなく行われたのかというと、「Discord内限定のつもりだった」というのと「ミライアカリさんと式大元さんの生配信の間のつなぎだったから」なんです。
放送内容に関しても「キャラクター同士で異世界クロストーク、ひょっとしたら制作裏話も聞けるかも?」っていう内容の予定だと放送直前まで聞いていました。
これ私以外も全員そう聞いています。
実際にその流れで例の配信に至った訳ですけど、メンバー選定はどのように行われましたか?
Nさん
式大元さんの前座でやるっていうのが急に決まったので準備期間なかったんですよ。
それで「時間空いてる人で手伝ってくれる人いませんか?」って照乃さんが呼び掛けて「だったら手伝います」って名乗り出たメンバーが出演者なんです。
モスコミュールさんや式大元さんも作業しながらでいいなら手伝いますって名乗り出てくれました。
ぜったい天使くるみさんが名乗り出たところは私の記憶では見ていないので、ログアウトした間に手を上げたのかと。
式大元さんはその後に配信を控えているのによく名乗り出ましたね。
Nさん
その辺はなんででしょうね?
不確かな情報出しそんな感じのツイート見たことある程度のレベルなんで言いたくはないんですけど言い出したのが式大元さんだから、言い出しっぺだから出ないわけにはいかなかったから・・・?
言い出しっぺは照乃さんではない?
Nさん
言い出しっぺではないですね、一応サーバー管理者だったので最終決定をしたのは照乃さんでした。
ですが印象としてはなんか周りに勧められて「よっしゃやるか」ってなったって感じですね。
誰が言い出しっぺというのは特になかったんじゃないかな?
周りというとVTuberメンバーだけではなく加入していたファン含めてということでしょうか?
Nさん
そうですそうです。
どちらかというとVTuber側で前のめりな方はそんなにいなかったような・・・。
始めに聞いた話が雨下カイトさんの異世界コラボ構想でしたので「そういうの出来たら素敵だね」程度の感じだったかと。
雨下カイトさんなら言いだしそうな構想ではありますね。
Nさん
「俺たちがやってやるぜ!」みたいな人はそんなに居なかったような気が・・・。
話聞く限りの印象では「身内向けの放送」の予定だったって感じですね。
Nさん
全く持ってその通りですね、Youtubeで外に向けてやるとは思っていなかったですよ。
それでも内容自体はファンサービスだと思ってましたからあんな内容になるとは誰も思っていなかったはずでしたよ。
Youtubeでやるの知った時に降りればよかったって話もあるかもしれないですけど、言えませんよ。
照乃さんが一生懸命準備してるのを見てるのを見てて、みんな手伝いますって手を挙げたんですもん。
なんとなくどんな感じだったのか想像つきますね・・・。
Nさん
割とテンパってた印象があります。
準備してたってことは打ち合わせとかですか?それとも単純に配信準備とか?
Nさん
配信の準備ですね。
何をしてたのかよくわからないんですけど「手が離せないから後で返信する」って状態でした。
照乃さんは配信準備で忙しかったとのことですが、事前に打ち合わせとかが一切無かったということでしょうか?
Nさん
簡単なものしかしてなかったと思います、これこれこういう内容で時間になったら集合みたいな。
それで直前に「こういう内容でいいんですよね?」って確認してOKです、みたいな流れだったかと。
私が知らないだけかもしれませんが・・・。
今回のインタビューも簡易的ですが事前に何点か確認しましたけど、大体あんな感じですか?
Nさん
ですね、私の知ってる限りは細かい段取りとかは作ってなかったです。
さっきも言いましたけどぜったい天使くるみちゃんが出演するの私が帰宅してDiscordにログインするまで知りませんでしたから、もしかしたらその間に何らかの打ち合わせがあったかもしれません。
それと段取り云々とは別なんですけど、Ranさんがなんか出るタイミング伺ってたとか。
照乃さんがRanさんが出てくるタイミングを放送の流れを見ながら決めることになっていましたね、何をするのかは知らなかったんですけど。
それも放送始まってから知ったのでヤバいと思ってマイク切って裏で「余計こじれるから出てくるな」って釘刺した覚えがあります。
その辺は後で詳しく聞きましょう。
Nさん
はい。
・22:46 配信炎上
そこから実際の配信になるわけですけど、今アーカイブ残っていないんで確認しようがないんですけどどんな内容の放送だったか覚えていますか?
Nさん
私もそこまではっきり覚えていませんが、確か雨下カイトさんと照乃さんがタイトルコールをして、一通り自己紹介ってことでキャラ設定とか話してそこからキャラの世界観の話題に移った訳です。
でもタイトルコールの時点からチャット欄が大荒れで、私怖かったからキャラ設定とろくに語れなかったですね。
キャラクターの世界観の件でモスコミュールさんとかその辺を話してたんですよ、そこに私とかペ銀さんとか今和間田さんとかがキャラロールで対応していたんですが、どういう経緯で流されちゃったのかもう覚えてないんですけど、とにかく世界観の話とかが軽く流されちゃったんですよ、「その辺の話をしてください」って司会が振ったのにも関わらずですよ。
その辺から本格的におかしくなりだしました。
式大元さんの演技を弄り出したり、曖昧ですけどモスコミュールさんの学生時代の話を聞きだしたり、全員に対して恋愛トークに誘導したりとかしましたね。
その辺からコメント欄が大荒れに荒れて、それでも司会は「荒らしだから無視して」って感じでした。
ほっとけなかったので私が「コメント欄気にしてください」って注意したり、コメント欄に「みんな落ち着いてください」って書き込んだりしてどうにか収めようと思ったんですけど駄目でした。
その辺ぐらいでぜったい天使くるみちゃんが来てコメント欄に向かって一言二言問いかけて、司会側には「こんなの聞いてないw」ってふざけた感じで言って去って。
そのタイミングに合わせてか「私達も席を外した方がよさそうですね」みたいな感じでモスコミュールさんと式大元さんが離脱しました。
それでもうコメント欄的には”守るべきVTuberは”居なくなったので更に荒れて、それでも続けようとするので「流石にもうやめるべき」って私が出ました。
そうしたら照乃さんが「反省会はここでやりましょう」とか言い出したので「いい加減にしろ一旦閉じて反省会は裏でやりましょう」って感じで無理やり終わらせて謝って終わりです。
頑張って準備した手前成果無しで終わらせたくなかったのかもしれないですね。
Nさん
ですね。
Ranさんが乱入の話があったのはどのタイミングですか?
Nさん
放送が始まったタイミングからそういう話はありました。
何をするのか知りませんけど「コメント欄を黙らせる秘策がある」みたいなことを言ってました、多分なかったんだと思ったんで「やめてね?」って釘を刺したんですけど
Discordのサーバーってテキストのチャンネルとボイスチャットのチャンネルで分かれてるんですけど、Ranさんはテキストのチャンネルで待機してたんですよ。
出演者のチャンネルと視聴者のチャンネルが別だったんで何某か感じてもRanさんに話しかけられるのは私しかいなかったんですよ、他に何人かいた気がするけどよく覚えてないです。
そこでタイミングを伺ってたRanさんに釘を刺したと、意外と素直に従うものですね。
Nさん
照乃さんからGOが出ない限り行かないと言ってましたので。
逆に言えば、行けと言わればNさんに止められても行くよってことってことだったんですけど。
なるほど、じゃあ乱入前に放送中断出来てよかったというわけですか。
不幸中の幸いというか。
Nさん
そうですね、解りませんけど・・・。
・23:10 サーバー解散、謝罪
そこから後日謝罪と解散という流れですか?
Nさん
そうですね。
謝罪については私も多少働きかけました、放送翌日の早朝ですけど。
当時はDiscordの招待URLが公開になってたんで、既にたくさんの「VTuberを守れ派閥」の人が入ってたんですよ。
私は前日の放送で憔悴しきって寝て、起きたらDiscordを確認したらサーバーでその人らが暴れてるんですよ「お前らじゃ話にならん、誰でもいいからVTuberを出せ」って。
私が寝てた間カイトさんとねこね。(現ハクヤ)さんが対応してたらしいんですけど、時間が時間だったんでもう寝てしまっていて。
もうその時対応できるVTuberが私しかいなかったんですよ。
それは・・・。
Nさん
無視すればよかったのかもしれなかったんですけど、私も大分憔悴しきってたので・・・。
「今このサーバーにいるVTuberの中で、消えていい奴は誰だ」
「今このサーバーにいるVTuberの中で、消えてもファンが悲しまない奴は誰だ」
「今このサーバーにいる他のVTuberさん、守らないといかんでしょ」と思ってしまったわけで、話に応じたわけですよ。
それで「5chに行って話してこい」っていうのと「引退して二度とVTuberに関わらないと約束してください」って言われて、従わなかったら余計荒れることしか想像できなかったので従いました。
それで5chで話をして「サーバー解体させて来い」って言われてRanさん照乃さんに話をさせて頂いてサーバーを解体させてもらいました。
謝罪については放送終わった後の反省会で「ちゃんと謝罪しよう」って皆さんに言いました。
すいませんどう声をかけていいか・・・。
大分キツいことを潜り抜けてきたようで。
Nさん
えぇ、こういう顛末だったので。
丁度ヴェンデッタさんがこの間出した記事通りのことが起きた起きてたって話ですね。
「100万の赤子がお前を殺す」とか言われてましたからね、私。
流れとしては大体掴めました。
すみません、ありがとうございました。
・23:37 何を学び取るべきか
Nさん
この後は「あっくるコラボ」に繋がるぐらいですかね。
Discord事件が早々に終わったので。
ですね、あの配信がなければ「コラボは禁忌」として扱われていたのかもしれませんね。
Nさん
はい。
結局は「アズリム事件」とか「牡丹きぃを救いたい」とかと大まかには同じ現象ですよね。
だから先日出したヴェンデッタさんの記事が凄いタイムリーだったなと。
deepthinkvtuber.hatenablog.com
行き過ぎた防衛意識とか、別にVTuberに限った話じゃないんですけど。
Nさん
ですね、色んなとこにある話です。
個人的には成り立ち含めて特殊で居心地のいい界隈だからこそ今までの失敗を活かしていい発展の仕方をして欲しかったと思ってるんですよ。
まぁ現状こんな感じですけど。
Nさん
私も同意見です。
ただ私はVTuber側なので多少の意識のズレはあると思います。
「色んなとこにちっちゃい宗教がたくさんあって、その信者が過激な事をする」って風に見てます。
私が悪いのはそういうちっちゃい宗教の教祖になれないからなんだと思ってますし。
ファンの語源もそんな感じですし、人間そういう風になってしまうところがあるんだと思います。
Nさん
Fanaticでしたっけ?
ファナティック、狂信的、まさにその通りです。
Nさん
狂信者と分かってて狂信者を抱えこんでいいんでしょうか・・・。
そこは教祖がコントロールするところですよ。
Nさん
幸い私のファンを自称してくれる人は「なんかあったらNさんでも殺す」って人しかいないんですけど。
自分でそういう風にしているんですけど「それがいかんのか」と思ったりもしてますよ。
気持ちよく狂わせた方がファンは嬉しいのかなって。
どういう雰囲気にしたいかによりますよね。
そろそろいい時間なんで、なんか言いたいこととかありますか?視聴者向けに。
Nさん
え、そういうのなんですか?ええとそれじゃあ・・・。
あなたの推しが消える前に、メッチャ好きを伝えてください、本人に見えるように。
あなたの推しが間違ったことをしているなら脳死で従うようなことはしないでください、別の方の推しが冤罪で死にます。
ちゃんと考えて、情報を得てからの判断だから脳死で推しに従ってるわけじゃないと思っても一呼吸おいてください。
あなたの推しを人に恨まれるような人にしないように守るのもあなたの務めです。
といったところで。
ありがとうございます。
すいませんこんなに長くなるとは思っていなかったので・・・。
Nさん
いいえー、こちらはこれぐらい長くなるだろうなと思っていたので。
寧ろ長くなってしまって申し訳ありませんでした。
本日はありがとうございました。
Nさん
こちらこそありがとうございました。
約3時間ほどのインタビューとなった。
VTuberのファンコミュの書き込みを見る限り「今この放送と同じ事をしてもここまで荒れないだろう」という意見があるが、私は今やっても結局炎上するだろうと考える。
VTuber側の準備不足、そしてRPガチガチなVTuberとそうでないVTuberのズレ、リスナー側の防衛意識、これらの要素がかみ合って同じような炎上を繰り返すのだろう。
「誰が悪い?」ではなく「何が悪かった?」という考えに至らないとこの事件の本質は見えてこない。
様々な記事では「誰が悪いか」と「被害者は誰か」というところに焦点が当てられているが、そこは表面上のものでしかない。
私自身この事件についてNさんから聞いて初めて知ったことが多い、主に脱線部分の話になるので書かなかったが、実際話の中で私の中で照乃氏の評価は上がった。
インタビュー中では5chは悪い風になってしまったが、5ch含めた匿名掲示板のVTuberコミュではNさんの行動を高く評価している人も多い。
この一件から学ぶことは未だに多い、特に今不安定になりがちなVTuber界隈だからこそ。
私達は未だに前進できていないのかもしれない。
VTuberはファンを武装する
こんばんわ、ヴェンデッタです。
16日発売のking gnuのメジャーデビューアルバムの楽曲のPVが公開されました。
このバンドの引き出しの多さに驚かされるばかりです、そしてhip-hop味を強めたこの曲でもking gnuサウンドだと分かるこの個性の強さ。
本当に化け物バンドですよ、しみじみ思います。
・VTuberの"お気持ち表明"
個人も企業も色々と軋みが進んでおりますが、その中でも大きな話題になったのは「牡丹きぃ」の騒動でしょうか。
給料未払い、企画のやらせ、運営によるSNS操作などなどの「お気持ち表明」で内情を暴露して一気に炎上しましたね。
「ぶっちゃけきぃちゃんの存在知らんかった人の方が圧倒的でしょ」って黒いツッコミはここは抑えておくとして、お互いが嘘と真実を混ぜて発言しているので真偽のほどは不明ではあります。
騒動の真偽のほどは置いておくとしてこの動画の通りとするならかなりしょーもない痴話喧嘩だったってオチなのかもしれませんね。
しかしながら今回はこの騒動ではなく「VTuberがファンを武装する流れが確定してしまった」というもっとしょーもない話をしようと思います。
・ファンは武器
今回の騒動で何らかのSOSコールに呼応するようにVTuberのファンが事態を擁護するように事態を騒ぎ立てて「VTuber側に味方する形で」話題に乗っかる流れが確定してしまったような気がします。
実際の内情が分からない状態でTwitterに投稿されたツイートを鵜呑みにするような形でノーガードで擁護するのは正直危険です、基本的には静観がベストですがまぁみんなこういうゴシップ大好きですしブレーキが効きづらいところはしょうがないんじゃないでしょうか。
そしてどこからともなく湧いたファンが味方に付いて運営を攻撃します、電凸やDMなどの行動派や騒ぎを大きくして拡散するちんどん屋ポジションな人もいます。
その結果パワーバランス的にはVTuber側に大きくアドバンテージが生まれ、事態の収束を図るべく運営がなすすべもなく謝罪するという形で「勝利」するのです。
そういう意味では「ファンは武器」です、徴兵された雑兵なのです。
・企業に属するということ
センパイ。急にびっくりさせちゃうと思うんですけどごめんなさい。
— アズマリム@人類みなセンパイ!配信中 (@azuma_lim) November 7, 2018
アズリムは今、ママと一生懸命、センパイたちに喜んでもらえることをしたいって考えたり、一緒に楽しいことをしたいって気持ちでがんばってきました。
でも最近、こんさる?とか会社?の人がきて、どこかの学園に入れようとしたり、
企業に属する以上契約があり規約があり禁止事項があるのは就業する際に契約書を書いたことある人なら分かると思います。
社内の秘密情報をバラしちゃいけないみたいな、かなり一般的なことです。
そこら辺の件はここで詳しく書いてあるので一読してみてください。
基本的にどこかしらの企業や事務所に属しているなら所属先の指示などには従う必要があります、業務命令ってヤツで嫌ならやめた方が手っ取り早いです。
そこら辺の制約で活動の自由度はかなり落ちる代わりに手厚いマネジメントや設備などのバックアップが受けられるわけです。
しかしながらVTuber側が企業側の命令に不服を示す場合の攻撃手段としてファンの同情を煽って遠隔攻撃できるとなれば企業側としてはバーサーカーを一匹飼う感覚になると思います。
大分悪意のある言い方ですが、手段として確立してしまって「やろうと思えばやれる」状態なのは下手なこと言えば自社の悪評をばら撒く炎上爆弾を抱え込むようなもので、口コミが相当なパワーを持つこのネット社会では相当な痛手になる要素を持っているのです。
もちろん実際に悪意があったり理不尽な要求があってそれを告発したいって場合もあるのかもしれませんが、それならそれでもっと穏便に済ます手段がありますし嫌なら辞めた方が手っ取り早いです、下手に告発して実は契約違反で解決してもそっちで解雇や厳罰処分が下ったりするとなると本末転倒です。
企業に属する以上はその辺りのコンプライアスはしっかりするのが賢明でしょう。
・無所属の個人も武装できる
そしてファンを武装できるのは別に企業だけではありません、無所属の個人勢もやろうと思えば出来るのです。
そして大体の場合本人の意思とは関係なく暴走状態で攻撃する場合があるのが厄介です、直近だと「天開司のポケモン大会」と「球体」の件が有名でしょう。
天開司のポケモン大会に出場を目指していたが説明不足もあってか参加漏れが多数、そして抽選に遅れた身内を特例で通して身内で固めて外野のVTuberの参加は通らないという事態が発生しました。
この件について司は謝罪していますが、それでも不服とする人が多数いたのもまた事実です。
そしてこの大会に向けての調整を重ねてきた球体もその一人で、これがきっかけで今まで溜まってた鬱憤が漏れ出したように引退を決めました。
この件がかなり多くの人の目についたせいか、球体のマシュマロに司を擁護するファンからの凸があふれかえる事態に発展、この辺りは司の管轄外なので完全に暴走したファンの行動でしょう。
この後球体氏はしっかりと自分の失言を含めた謝罪をして正式に引退宣言、これ以降ツイッターの更新はなくなりました。
このあたりの「ファンの躾」の浸透具合はファンの規模にもよりますが、しっかり行き届かせないといけない要素であります。
自分の知らないところで自分のファンが虎の威を借りる狐のように暴れ従わせようとしている姿なんか案外よく見る光景なのですが、それを本人が見たらどうなるのかを考えていないのでしょうね。
その辺りの「約束事」は明記してるVTuberが結構いらっしゃいますが、正直な所そんなこと言われなくてもリテラシーの部分で気を付けるところじゃないでしょうか?
VTuber擁護の正義感に駆り立てられたファンの暴走なんてものはいつ起きるのかというのは分かりませんが、そこをケアしてこその「優しい世界」なんじゃないでしょうか。
いかがでしたでしょうか?
この流れが生まれやすいのは「優しい世界」を維持する為が故の作用なんじゃないかと思います。
ただこれは「自浄作用」なんてものではありません、歪な流れがそのまま定着してしまった「攻撃手段」なのです。
本当に優しい世界なら咎める部分はしっかり咎めていくべきなんじゃないでしょうか?それは企業個人問わずです。
優しい世界とは何か、今一度よく考えて事柄を見極めていきたいものです。
皆さんはVTuberに武装されないように、気を付けていきましょう。
以上、ヴェンデッタでした。
「喰改めろ」の視点
こんばんわ、ヴェンデッタです。
最近広告に乗せられて「非人類学園」ってスマホゲームを始めました。
DOTA系のゲームは初めてなんでイマイチ動きがつかめない感じしますね。
まぁ適当にやります。
・喰改めろというVTuber
喰改めろ♡̷🧠𝑉𝑡𝑢𝑏𝑒𝑟 (@meromero_v) | Twitter
喰改めろというVTuberがいます。
80年代アニメテイストのアバターがとってもキュートな彼女ですが、自己紹介すら上げないマイペース運用で半年近く経った今での登録者数はやっと500を突破したレベル。
しかしながら「基本的な行動原理がヤンキー的」「人を殴るのってレジャーとか言っちゃう」「そもそもVTuber始めた理由が不純」などなど問題の塊のようなクソ野郎なのです。
具体例
#リスナーを食うな喰改 pic.twitter.com/sBho1TYY76
— 喰改めろ♡̷🧠𝑉𝑡𝑢𝑏𝑒𝑟 (@meromero_v) January 4, 2019
そんなヤンキー女の模範のような彼女ですが、クリエイターでありアーティストでもあります。
基本的にエキセントリックで暴力的な言動が目立つ彼女ですが、一人のクリエイターからの視点で語った考え方がとてもカッコよかったので最近の配信の中の発言をピックアップしてみました。
・「曖昧な関係性こそがバーチャル」
年末に行われた「バーチャルフリーク」の話をしているときに出た言葉です。
彼女自身も縁があったのかこのイベントに参加してみての感想の中で「顔出しってどうなの?」という話題に対してです。
実際に顔合わせをして「私がVTuberの〇〇です」と名乗るのはもうその時点でバーチャルもクソも無くて、それはスタンスとしてそれはどうなのか?って考えですね。
VTuberのイベントでも安易にリアルイベントするんじゃなくてバーチャル上でしか出来ない独自の強みがあればいいと言っています。
その上で語ったのは「バーチャルの関係っていうのはそこに誰がいるのか分からないし実際どういう人なのか分からない、そこがいいのであってその部分をはっきりさせてしまうのはそれは違うのではないんじゃないか?」って言葉。
SNSで仲のいい相手でも実際に会わない限りはその人が本来はどういう人なのか分からないですし、会う会わないというだけで大分印象が変わります。
その印象を決定づける事項が曖昧な状態で付き合うのがバーチャルの良さであってそれを取り除いたらそれはバーチャルとは言い難いんじゃないか?っていう話ですね。
別にリアルイベントをdisるんじゃなくてVTuber同士で顔出して名乗りあっちゃうことに対してそれはどうなのかってことです。
・人気者になるということ
彼女自身バズる気が全くないのはチャンネルの動画一覧を見てもツイッターの言動を見てもよくわかると思いますし彼女自身の口からも「バズる気はさらさら無い」とも言っています。
じゃあ何故バズる気ゼロなのか。
「人気者になるっていうことは自分を理解していない人間の意見も飛んでくるってことじゃないですか、それってきしょいじゃないですか。」
自分を理解していない人間、それは「これこれこうして欲しい」と言ってくるめんどくさいファンだけではなく企業のコンサルタントやスポンサーの意見も含まれます。
そういう自分のしたいことをやりたいことを理解しないで意見を出す外野の意見も取り入れないといけないということが煩わしい、枠にはめられる感覚なんでしょうね。
そしてその上で彼女は「アーティストは孤独じゃないといけない」とも語っています。
自分の好きなものを研ぎ澄ますということはその行為自体孤独になりがちなことで、人気者になるということはそれ以外の要素(VTuberでいうならゲーム実況したりTwitterで他のVTuberと交流したりなど)を取り入れないといけなくなる、それが煩わしいんだそうです。
VTuber界隈自体配信初心者の方が非常に多くてせっせと自身の活動に勤しんでるとどうしても孤独になりやすいと思います、特に動画制作メインの方なんかがそれに対して悩んでいる姿をよく見ると思います。
他のVTuberがコラボやらなんやらで仲良くやってるのに自分だけまるで世界に取り残されたような感覚になって潰れそうになるのはあるあるネタなんでしょうね、そこに対しての彼女の向き合い方じゃないでしょうか。(まぁ喰改めろ自体大分尖った感覚を持っているので真似しにくいですが)
・売れたいと思った時点で小物
彼女の言うアーティストとは何か。
「アーティストっていうのは数字なんて気にしないし「何時だって自分のセンスを信じていて自分の好きを研ぎ澄ましてる人」でしょ?」
常に自分のセンスに対して自信があってそれを研ぎ澄ましてる彼女だから言える言葉なのかもしれませんね。
その自分のセンスが信じられないから他人からの評価に頼ってしまう、その上で言うと売れたいと思った時点で小物なんだそうな。
大分キツい言葉ですが、研ぎ澄ました自分のセンスにだけついてきてくれればいいという感覚はアーティストとしての姿で見ればとってもカッコイイです。
そして人気者になるということと自分のセンスと研ぎ澄ますことはイコールで繋がりません。
その上で「自分の好きを表現できるのなら別に人気にならなくてもいい」とも語っています。
それを研ぎ澄まして発表し続けてそのセンスについてきてくれる人がいればいい、別に人気になる必要はないしその為に別のことにリソースを割くのは無駄って考えなんでしょう。
ミソシタの歌詞に通じるものを感じます。
ひたすらに自分の好きなものやセンスを研ぎ澄ましてそれに対して数字的な評価をの見返りを求めないというのは私の過去の記事でもありましたね。
deepthinkvtuber.hatenablog.com
そしてその数字的な評価に対して他のに劣っている状況でネガティブになっているVTuberに対して彼女は「小物ってか弱いんだよ」と突っぱねています。
自分の表現に対してそのセンスを好いてくれた人や信じてくれた人に対して時間を割くべきであって、数字的な他者の評価に目線を動かすのはナンセンス。
カッコいいですが、非常にキツイ茨の道でもあります。
いかがでしたでしょうか?
彼女の直近の発言の中でピックアップさせてもらいましたが、彼女のアーティスト観は本当にカッコいい。
私がVTuberの世界に入って本当に良かったと思うことは「様々な尖った考え方、自分とは違う世界の考え方」に触れるとこが出来たというところです。
特に現バーチャル一般人の「millna」の考え方や視点の話は本当に触れられてよかったと思います。
VTuberの「ガワ被った配信者と大体同じでしょ」って考え方を最初に砕いてくれた方で、去年の頭に動画で聞いた「魂の姿の話」はVTuberを語る上で欠かせないものだと今でも私は思います。
そんな尖った話や全く違う視点の話が出来る人がたくさんいるVTuber界隈だから様々な刺激になる話が聞けるんだと思いますし、そういういい意味での闇鍋的なものは大事にしていきたいですし広めていきたいですね。
まぁそれはそうとして喰改めろのVTuberを始めた理由「VTuberになった元カレを破壊するため」なので宣伝するのはちょっとやめた方がいいのかもしれないですね。
今回の記事の言葉も元カレが服や毛布を返してくれないだとか痴話喧嘩LINEの音読だとか尊師ラップ(オウム真理教的な意味で)などを掻い潜ってのそれなの正直人に勧めるのはやめたほうが賢明でしょう。
VTuberになった元カレとは?大晦日大暴れスペシャルの24分ジャスト頃にシークバーを合わせればいいんじゃないでしょうか?
以上、ヴェンデッタでした。
認識の差は流れを分かつかって話
こんばんわ、ヴェンデッタです。
新年明けましておめでとうございます。
こんなところですが、今年もよろしくお願いします。
・そういや普通に顔出しするようになったよね
年末のバーチャルフリークだったりふしまつのオフ会だったりと案外「バーチャルで活動する人がリアルイベントで顔合わせする」ということが普通になってきました。
去年の今頃っていうと四天王の中の人がバレてたりしてた時期だったりして「VTuberの魂を掘り返すのは御法度」的な事を改めて認識させられて昔の声優ってイベント出なかったのはキャラのイメージとかあったからだよなぁみたいな話をしながらしみじみしていたことを思いだします。
それが今ではリアルイベントでVTuber顔出しして名刺交換するような環境になってきたりしてるわけです、後者は厳密にはVTuberではありませんが。
VTuberには「バーチャル体で活動することの神秘性」というのがあって「輝夜月ちゃんは月ちゃんであって有名な配信者のうんたら」という考え方はナンセンスだったハズなんですね。
別にこれに限らず、時間が経つにつれてVTuberにもファンにも様々な認識に格差が生まれてるんじゃないかなぁと私は思うのです、今回はそんな話です。
・大衆向けとコア向け
前回の記事で4つの種類のジャンルにVTuberを勝手に分けたんですけど、その4つをもっと大雑把に分けるなら「大衆向け」か「コア向け」に分かれるんじゃないでしょうか?
deepthinkvtuber.hatenablog.com
ゲーム実況や雑談配信などの従来の「生主文化」に沿ったことをしていたり、歌ってみたや一般受けしやすいことを配信している方を大雑把に大衆向けとカテゴライズして、逆に一般向けし辛いけども独特な事をしていたりニッチな創作をしていたりする方をコア向けとカテゴライズしてみた上で、両者につくファンは「大衆向けのファン、両方好きな動きやすいファン、コアなものを探っていくファン」に分かれるんじゃないでしょうか?
今はまだこのファン層の別れ方は曖昧なんですが、この先このファン層は大衆向けファンとコア向けファンの2つに分かれてどんどん独立していきそうな感じがしていきます。
なんでこうなるのかというのはぶっちゃけ曖昧なんですが、大衆層とコア層ではそもそも求めているものが違うんじゃないかと思うわけなんですね。
大衆層は既存の物で80%ぐらいの満足度で、そこからの成長を物語的に捉えて「ほにゃにゃらすることにしました!」的な所にエモーショナルなヤツを感じてトータル120%の満足度に至るわけですよ。
それとは別に自分の好きなニッチジャンルを探し求めてたり尖ったことや新しいことに挑んでる方を探し求めていたりする方もいますし、そういう方はメッチャニッチなVTuberを知ってるけど案外四天王クラスを案外知らなかったりする場合もあるのです。
もちろん分母で言えば大衆層の方が圧倒的なんですが、この2種類は明確に求めているものが違う以上大きく分かれていくんじゃないかと考えます。
この2種類のファンと大雑把な2種類のVTuber、そしてこの2種類が両者とも接点が薄い(交流関係や単純な認知度の壁、そして大衆層のファンがコアに流れる可能性というのが大分薄いということを見て)というところを考えればここに壁が生まれて流れが二分されるんじゃないかと思います。
仮にその通りになって二分された場合を考えると界隈の中で全く違う流れなファンが2勢力生まれるんですね。
そうなれば「無理に交流深めていかなくてもコア向けファンに発信していけば間違いなく食いつく」という風潮が生まれそうな気がするんですね。
そこから発展したらどうなるかっていうのは分かりませんが、面白い流れになりそうだとは思いませんか?
いかがでしたでしょうか?
今年から小出し気味な記事を連発して定期的な記事投稿を目指していこうかなと思います。
従来の長めの記事は中々読まれづらいのかなという感じなだけですが、まぁぼちぼちってことで。
以上、ヴェンデッタでした。